本編 「1-二連変化」はA4で12ページ。

                          算命学講座-1

★二連変化〜星同士の相生相剋による意味変化〜

陽占は宿命の気と日干との相生相剋から生まれた世界。その相生相剋の星同士にも五行の法則が適合される。星同士の相生相剋によって、本来の星がもっている意味が変化することを二連変化という。
星同士の相生相剋とは陽占図に現れる5つの星を、五行に変換し、その相生相剋関係を意味の変化としてとらえていくもの。


組み合わせは全部で10通りになるが、すべての星のコントロールタワーになる位置にいる主星(心)の星を軸に、主星−東、主星−南、主星−西、主星−北の4つをメインに考える。中でも、東と南は、表に出やすい傾向なので、この二つの二連変化を重要視する。
あとは、何を観るかによって、使い分けをする。家庭の問題なら、主星と西、行動と結果なら、東と西、精神的な役割なら主星と北と南、という具合に。


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★陰→陰 受け側の星が表に出る。陰気が増すので現実的になり客観性が出てくる。

・石門星→調舒星 調舒星に石門星が加わる形。個人的な星が重なることによって客観性が出てきて、調舒星の過敏さや孤独感は薄くなる。人付き合いもこなす。自分を大切にする気持ちは強いが、我欲的な強さにはならない。集団に入りながら孤を保つことが出来、組織では補佐役や顧問役に向く。内面の孤独感や繊細さは消えることなく残る。

・調舒星→司禄星 司禄星が表に出て現実性の強いエネルギーに変わる。個人感情が物引力と手を結び、商人的才覚を生む。実社会では、調舒星は相手や環境に過敏に反応する探知機のような役割を果たす。環境に応じて力量を増減させる。競争相手が強ければ強いほど競争心は旺盛になり頑張りが利き、穏やかな環境ではそれなりの力しか出せない。

・司禄星→牽牛星 牽牛星が強まるが、司禄星の自己保身が加わって大義に従う精神や自己形成への意欲は薄れる。自分を含めて身近なものを守ろうとする姿勢になる。あまり複雑な思考はしない。従順に集団の動きには従える。現実的で、創造力、計画力はそれほど発揮されない。行動よりも論理的思考が得意。評論家的、自己弁護的であったりする。

・牽牛星→玉堂星 玉堂星に大義の精神が加わり、龍高星的資質が出てくる。伝統を重んじながらも改革の気持ちも浮上して、新しい世界を作る意欲を見せる。好奇心、冒険心も持っているが、牽牛星がブレーキとなって行動は躊躇が多くなる。体制に従う質なので、現実を動かす力にはならない。企画力、計画力では実践以上の才能発揮ができる。

・玉堂星→石門星 集団へ向かう自我に理性的な視点が加わり、理想的なバランスが生まれる。単なる争いがなくなり、理性的に問題解決する姿勢が出てくる。理論で自分の意思を集団に反映させようとする。感情的な自己主張はしないので集団にも溶け込める。動きの激しい所や動乱期よりは、平和な状態、穏やかな環境で最も力を発揮する。


★陽剋陰 和合性があり相乗効果が期待できる。激しさが消えて穏やかな世界になる。

・貫索星剋司禄星 相乗効果のある和合性。守りのエネルギーが家庭を視野に入れて、自分の力の範囲内での生活を心がける。人生は淡々としていくが、目の前の現実を積み重ねることによっていつしか大輪の花も咲く。無理なく、実直にという気風で、裏表のない正直な人間性を持つ。意思は強く、急がず焦らずの地味なマラソン人生になる。

・鳳閣星剋牽牛星 牽牛星の自己形成に客観的な判断力が加わり、誠実な人間性が表出するが、臨機応変な言動になる。自分から偏った行動をとることはなく、状況に対応する形



                            
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