 NEWSを観る① |
||
 男女ともに晩婚傾向になってきている近年、40才近辺は、真剣に結婚について考える年代のようにも思う。人生の折り返し地点で、これから先をこれまで通り単身で生きて行くのか、結婚する方向で生きて行くのか、自分なりの覚悟をするようだ。 人気グループゆえに晩婚傾向になることもあるのだろうが、同じグループでも、早目に結婚する人と、遅くなる人、しない人、という区分けが出てくるとして、宿命からそれらの傾向を読み解くことができるか、検証してみたい。 宿命から早婚か晩婚か傾向を観る時には、まず、次の4点に注目する。 ①配偶者干が地支にあるかどうか。どこにあるのか。 宿命が女性の場合は、子供干があるかどうか、どこにあるか。 ②大運で配偶者干が巡ってくるのは何巡目か。 女性の場合は、プラス、子供干がどこで回ってくるか。 ③20才～40才くらいまでの、大運日支の位相法が散法か合法か。 ④宿命日月の位相法に「害」「刑」（合刑は除く）があるかどうか。 国分さんを例にすると、①に関しては、配偶者干は月支にしかなく、しかも陰陽干で偏妻。月支に陰陽の配偶者干は、ぴったりの相手と巡り合いにくいと占われるので、これだけでも、晩婚の人となる。早婚という意味では、理想的には天干に干合干があって、日支に干合か陰陽があるケース。 ②では、干合干が9巡目、陰陽干が8巡目、これも、晩婚を裏付ける。 結婚は気持ちがその気になるかどうか、メンタルな要素が強い。大運は月干支が動く運勢なので、心の状態を観るためのものと考えられる。心が人生を作っていく部分を担当する。そして、具体的に結婚に（気持ちを形にするのに）向く時期は年運で探す、というのが運勢で結婚を観る時の方程式だ。 ③では、2巡目に「半会」が来ている。年齢的にまだ若いことと、三合会局が成り立つところで、大運天中殺もあって、仕事大半会となると、この日支半会は、仕事への勢いを形にする半会となるところ。実際にTOKIOの結成メンバーになったのが1990年。私生活では、ここを逃すと3旬に心害、4旬納音、5旬害、結婚に向くとは言えない位相法が続く。 ④宿命日月の位相法は特にない。 どこからみても、晩婚の宿命であることは間違いない。問題になるとすれば、納音の結婚がどういう意味を持つかだろう。 納音は、どの占いでも、強烈に現実が分断されるので、凶の位相法として扱われることが多い。構造を直訳すれば、精神の一致に対して、現実は像を結ばないとなる。そこで、思いを実現しようとすれば、試行錯誤が続き、適切な現実に出会うまで変化する時となって、変化は必然と言える。 思いの通じない現実が露見するのが納音で、これは、いわば、天中殺現象に等しい。天中殺が空間中殺だとするなら、納音は現実中殺。予期しない現実が浮上してくるのだが、決して、納音がそれを引き起こすわけではない。そこで現れる現実は、自分が因となって行ってきた結果だ。その、気持ちとは無関係な生の現実に向き合う時が納音とするなら、納音はこれまで歩んできた現実そのものがむき出してくると考えられる。 国分さんの場合は、7年付き合った彼女ということで、忙しさや人気との兼ね合いで見送ってきたことが浮上して、年運支合で結婚というのも、一応、シナリオの範疇だろうと思う。運命的な言い方をすると、浮上してきた現実に対して、気持ちでそれを避けたり逃げたりすることのほうが、おそらく、納音にはふさわしくない行為になるように思う。  TOKIOでそれまで唯一の既婚者だった山口さん。2008年3月に5歳年下の元モデルと婚姻届出。2008年5月、第1子となる男児が誕生 2010年9月、第2子誕生。授かり婚という形。配偶者は父と同宮で仕事場にいて、偏妻。決して安定した家庭の宿命ではない。晩婚に入る形。大運での配偶者干は6旬で遅く、位相法で言うと10代が冬の季節で宿命の方三位を強めるので、ここはチャンス年だが若すぎる。次が2013年からの半会。おそらく、ここでもよかったと思われるが、実際は2008年、「破」の大運。気持ちはまとまるので、現実の問題を修正しながらの結婚。授かり婚ならという形。年運が冬の季節でまとまりがよく、気持ちも合で、このタイミングはうなづける。山口さんの宿命では、家庭に支合があるので、これで干合干があれば結婚は早くなっていたと思う。 この支合は水支合で、調舒星を強める。男性の場合子供干は妻の洩気になるが、気持ちとしては調舒星が強いと、子供願望や子供への意識は強まる。子供干なしでも、気持ちで子供に集中するので、子供中心の結婚、ということで、授かり婚は山口さんにとっては大きなきっかけだろう。それがなかったら、他の独身メンバーと同じになっていたように思う。  |