相性での縁は、出会うべき必然性をいいます。
縁とは、同じ故郷を持ってこの世に生まれてきたことの「印(しるし)」であり、
出会いへと導く気の誘因作用のことです。
この図は、宇宙盤と言われるもので、
60干支が円上に配分されています。
1甲子が北上にあり、31甲午が南下にあります。
人は生まれた時の年月日の気のあり方によって
3つの宇宙の住所を持つことになります。
占いで使っている番号(干支)は
いわば、宇宙の所在地を示したものです。
3つの点を結んだ三角形は宇宙での活動エリアです。
地上はミクロコスモス(宇宙の具現した姿)ですから
この三角形の図は地上での生活エリアと重なります。
もうひとつ、各番号の下一桁は木火土金水、陰陽10種の気の番号に該当します。
日番号1は、陽木性であり、北の頂上に位置しています。
月番号22は、陰木性であり、東南に位置して、年番号43は南西に位置する陽火性です。
例えば、宇宙にあるひとつの大きな居住エリアを想像してください。
そこには、草花が咲き乱れ、頭上には星が飛び交い、川が流れ、山がそびえています。
各番号の下一桁は、その番号のエリアにおける、川や草花を表しています。
22番なら、21番-30番エリアの草花です。1番は1番エリアの樹木、43番は41番エリアの太陽。
宇宙での樹木は、地上に降りて様々な事象に姿を変えます。人間もまたしかり。
地上で、姿を変えていたとしても、樹木は樹木の質を感じ取り、手をつなごうとします。
大都会の雑踏の中で、同郷の人がばったりと出会って、再会の喜びに抱き合うが如く
同じえにしを持ったもの同士は、引き合い感じ合うものです。
そしてまた、同質は手を結ぶことによって、より強固にその質の働きを地上で発揮するのです。
同じ下一桁の番号を相性の「縁」として重く考えるのは、その出会いとつながりが
自分の与えられた本性をより発展させて、役割を遂行できるようにするためだからでしょう。
縁のある人との出会いは、それが争うことになっても、悲恋に終わったとしても
その人に何かを与え、気付きを促し、よりあるべき方向へ向かえる示唆になっているはずです。
縁の役割りをそうした観点で眺めると、自分を変化させる必然性を持った気の働き、
例えば、干合や6差打ち合いなどもまた、下一桁の一致と同じように、大事な縁として
考慮して行く必要があります。
次回からは、それぞれの縁の働きを、相性という観点から解いて行きます。
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