相性−領域図(相性で使う領域図の4区分について) 

 
領域図は宇宙の住所のようなものという説明を、「縁」のところでしました。
 宿命の3つの番号を結んだ三角形は、宇宙を動き回るその人の行動領域です。
 宇宙全体を駆け巡るような三角形もあれば、故郷近辺で小さく生きるような形もあります。
 三角形には行動だけでなく、思考のあり方、生きる舞台のイメージなども織り込まれています。

 そして、その三角形は地上にそのまま投影されて、現実世界での行動・思考領域となります。
 現実世界は世界地図ではありません。大きい三角形はさまざまな行動・思考パターンを持ち
 小さい三角形は限られた行動・思考様式を持ちます。
 小さな行動様式、思考パターンで世界中を渡り歩くこともできますし、大きな三角形でも
 生まれ育った土地を出ることなく、その地で、多彩な発想と行動を展開することもできます。
 ただ、一般論的には、大きな三角形は、行動範囲も広くなり、小さな三角形は専門的に
 何かを掘り下げるような生き方になる、という傾向は持っています。
 
 
 相性診断では、宇宙版を春夏秋冬(東南西北)という4区分して、並び具合を判断します。
 春(東)は1番~15番、夏(南)は16番~30番、秋(西)は31番~45番、冬(北)は46番~60番
 となっています。しかし、この番号区分は15番刻みになっていて、干支の基本である
 10干12支という数値の整合性はありません。強いて言えば、最小公倍数が60となり、
 最終的には帳尻は合うのですが、一区画一特徴では語りきれない要素が含まれています。

 そもそもの領域図は、宿命の、宇宙における行動と思考を計るものです。
 まず、行動と思考はどのように分類されているかを知る必要があります。
 行動と思考は、10干と12支のように、不可分に結びついています。
 思考のない行動はなく、行動のない思考もありません。干支のようなつながりです。

 干支では、10干が精神を意味し、12支は現実フレームを意味し、精神と現実が対になって
 宿命(人間存在)や森羅万象が作られています。この作られ方のプロセスで、12-10=2 と
 ふたつの誤差があって、天中殺が生まれたという話がありましたが、
 思考と行動にも同じ誤差があり、それが宇宙版の60干支にも反映されています。

 思考は精神ですから、10干の担当です。本来なら思考は60÷10=6で6分類されるところ
 実際は5分類になっています。思考は行動に依存する、という考えがあるようで、
 相互不可分の原則として、思考は12支の循環に載って分類されています。
 東方思考は、最初の子・丑・寅・・・という十二支に載った甲・乙・丙・・・であって、
 二旬目の甲・乙まで、番号でいうと、1〜12までが東方思考となります。

 相性で使う季節4区分、「東」でみると、1〜12と13〜15、という二つの思考領域が
 1季節の中に入っていることになります。
 
 続いて、行動パターンの12支分類ですが、これは逆に10干に依存します。
 甲・乙・丙・・・という10干を基準に、子・丑・寅・・・という十二支を配置します。
 これは天中殺分類と同じで、1番から10番の戌亥グループが北方行動という傾向を持ちます。

 春のグループを見ると、1〜10番は、東方思考+北方行動 ですが、
 11、12は東方思考+中央行動です。そして、13〜15番は、中央行動と南方思考になります。
 このように、どの季節区分もその中身は、3つの違いがあって、同じではありません。

 一応、領域図に現れている、思考と行動の分類を細かく書いてみましたが、
 実際の相性診断で使うのは、アバウトな季節4分類です。ただ、細かく見ると、違いはあって
 その違いが相性にも影響を与えていることを、まずは、頭に入れておいてください。
 また、この分類は、相性ではなく、宿命占技として「無意識の思考行動を探る」という形で
 占いとしても、使われています。

                 

                                                                                                                                                          
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