相性−気の方向による相性(天中殺相性)

 
人は誰でも気持ちが向かわない1方向を生まれながらに持っています。
 それが天中殺で、それは同時に、気が向かう方向を生まれ持つことにもなります。

 天中殺とは各日番号、10ずつのグループごとの気が燃焼しない方向の事です。
 そのために、人は、気が向かわない方向に背を向けて、反対側に向かう性向が出ます。
 それぞれ6方向へと向かう性向があって、それが気の方向の相性になります。

 

 これは各天中殺が向かう方向です。西は申酉 なのですが、そこが天中殺となるので
 申酉グループは東=寅卯へと気が向かいます。図は、東イコール申酉という意味ではなく、
 申酉(11-20グループ)の気の向かう方向が(方位は寅卯)という意味です。
 寅卯(41-50グループ)は寅卯(東)に背を向けて西(申酉)に気が向かいます。
 このふたつが、現実ラインの両極です。

 辰巳(31-40グループ)は天上界、そこに背を向けて、現実中央に気が向かいます。
 戌亥(1-10グループ)は地上の今、そこが苦手ゆえ、天上の精神に気が向かいます。
 このふたつは、地上の四方向に対して、縦ラインで、異色のグループです。
 
 子丑(51-60グループ)は過去の精神、それに背を向けて、明るい南に気が向かいます。
 午未(21-30グループ)は南の未来、そこを嫌って、北の完結の世界へ向かいます。
 
 
 
 例えば、野原で各方向から来た、6人が鉢合わせしたとしましょう。
 最初に、口を切るのは、現実の今に強い、辰巳(31-40)グループです。
 「やぁ、みんなどこから来たの? 僕は辰巳から来て、戌亥に向かってるんだ」
 すぐに反応するのが、明るい子丑(51-60)。
 「私は子丑。寒い北にウンザリして、暖かい南の楽園を探しているの」

 仕切るのは申酉(11-20)です。
 「それじゃ輪になって座って、順番に自己紹介しようか。じゃ、辰巳君からお願いします」
 寅卯(41-50)は、切り株を椅子代わりに持ってきて、みんなが座れるようにします。

 午未(21-30)は、お茶を入れながら、さりげなく全員を観察します。
 戌亥(1-10)は、質問したり相槌を打ちながら、話を聞きます。

 こんな感じで、気の方向には役割や性向があって、もし、6人全員が集まれば
 グループ全体としては、欠落のない完成された気が揃うことになります。
 それでも、個々では、あいつはでしゃばり過ぎて気に入らないとか、
 あの人は何考えているのかわからなくて、嫌だわ、などなど、好き嫌いがでたりします。

 もちろん、天中殺の方向だけで相性が決まるわけではありませんが
 長い間その人と一緒にいると、あるいは、出会いの第一印象のように、
 天中殺の持っている方向性というのは、相性に大きな影響を与えることになります。

                                                                                                                                                                            
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