十二支というのは、気を入れるフレームのことです。
フレームは地上での「存在形式」のようなものです。
人間で言えば、身体です。精神+肉体=人間 とすると、
精神は干のことで、肉体は支のことです。
すべては10干によって成り立っているので、十二支もまた10干でなりたっています。
フレームの中には、かならず10干のどれかが、最大3つ最少1つ入ります。
10干が天(宇宙)の循環序数だとすると、十二支は地上の循環序数です。
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥、という12の動物は、1~12の変化生成の順位です。
この12支が地上に配当されたのは、12か月がはじめだったようです。
これは木星の公転周期(約12年)にあてはめられたもので、
「太歳(木星)、寅に在るを摂堤格(万物が陽気を受けて起こる)と曰う」
と古書に記述されています。
干支暦では、寅は2月、以下順番に卯-3月、辰-4月、巳-5月・・・となっています。
辰巳天中殺の人は、4月5月は毎年、月の天中殺になります。
干支理論で述べたとおり、10干と12支はその順位によって結びついています。
天の順位と地上の順位。
123456789101112
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
次に、12支に含まれている10干を書いてみます。
12 345 678 91011 1212
甲乙 丙丁戊 己庚辛 壬癸 甲乙
子丑 寅卯辰 巳午未 申酉戌 亥子丑
癸 戊 乙 戊 丁 戊 辛 癸
辛 丙 癸 庚己乙 壬 丁 甲 辛
癸己 甲乙戊 丙丁己 庚辛戊 壬癸己
循環序数という意味をみるために、10干を番号で示してみます。
子(1)の中には、10番目の干がひとつだけ入っています。
丑(2)には10・8・6です。
このように植物の成長順位として12支をみてみると、
12支に配置されている干から循環性とそれぞれの特殊性を考察することができます。
大きく、4つのグループに分かれています。
この分類は、
①同じ気の陰陽が続いている(122、344、788、91010)。
②グループとグループの分かれ目では、干合作用が起こっている。
*寅卯辰のグループは、1と2(木性の陰陽)が共通しています。
種子から芽が出る、スタートになります。
*丑と寅という分岐では、3つの干すべてが干合しています。
干合とは、1-6、2-7、3-8、4-9、5-10 の5パターンあって、
陽の極と陰の極が一つになって、新気を創造する組み合わせをいいます。
他の3つのグループの変り目にも、1~2個の干合があります。
季節の変わり目に干合があることは興味深いことです。
算命学ではこうしたこととは別に、春に木性、夏に火性、秋に金性、冬に水性
季節をつなぐのが土性、という5行と季節の関係が定義されています。
季節の進行とともに、そこに含まれる番号も上がって行きます。
本来の十二支の順番に対して、中に含まれる干の数値は、
1~4のマイナスになっています。これも10と12の誤差ゆえでしょうが、
大雑把に見て、天理が先行している理屈になります。
60干支に含まれている気と、上に載る干との数値関係を吟味して
算命学の番号物語にどれだけ近づけるか、
それが一番の狙いです(まだ、思考中ですが)。
算命学の番号別干支解釈は非常にすぐれたものだと思います。
その前に、12支について順番に考察してみましょう。
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