*丁度、日記にでも衝撃年(納音年)の話を書こうと思っていたところ、いい題材がありました。
59番は、「古典的、平和型、堅牢の質」と言われるように、まじめで落ち着いた知性の持ち主です。
偏れない特徴があって、天性のバランス感覚があります。特にルー氏は10中8の気を持っていて、
その意味でも、細かい気付きと、偏らない幅広い見識の持ち主となります。
多芸多才のロマンチスト。落ち着きがあり、スケール大、勘が良く人の心を見抜く力もあります。
「秋後」、季節の終りは調整役という意味があって、有能な補佐官であったと思います。
アルファベットには、現実系、精神系という区分があって、
現実系は、Aa(貫索星石門星)、Cc(禄存星司禄星)、Dd(車騎星牽牛星)
精神系は、Bb(鳳閣星調舒星)、Ee(龍高星玉堂星) と分かれています。
表を見るとわかるように、心、精神1,2というのは、精神の場所で、仕事、家庭は現実の場所です。
ルー氏は現実の場所には現実の記号(d)があって、精神の場所に精神の記号があります(Bb)
心は現実と精神の交点ですから、両方の意味を持っていて、そこに精神系の(E)があります。
場所と星の配置が一致して、どの構造も無理なく自然に使えるようになっています。
仕事の運勢は大きな上昇もありませんが、散法がまったくなく、正味の実力発揮ができる流れでした。
もうひとつ、エネルギーの推移も、若年時-6・赤子、中年期-9・少年、晩年-10・青年と
どれも現実のエネルギーで、成長に見合ってパワーも高まって行きます。これも、自然です。
子丑グループ(51-60)は、晩年に強いエネルギー(10-12)が来ていて、現実晩成型です。
さて、適役と思われる大統領首席補佐官から、財務長官へ急きょ任命された2012年は、
59番と正反対の29番の干支が巡っている時です。納音年、ここでは衝撃年とも呼んでいますが、
何かが起こる年として、運勢上でも大事な変わり目となっています。
番号差、10,20,30・・・など「0」がつく時には、精神が同じことを意味しています。
反対の季節で同じ時期(秋VS春・後が同じ)は、「冲」(激剋)のことです。
精神が同じで、現実が激剋関係になる時を、納音年といいます。
ただ、同じ納音でも、下の対冲の形はふたつのパターンがあります。
ひとつは、59-29のように、激剋のぶつかる関係と、同じ気が含まれるものと、34-4のように
激剋だけのものと、違いがあります。ただ、算命学ではどちらも同じ対冲として扱います。
考え方としては、同じ気があったほうが、精神の同一と連動して、まとまりやすくなるでしょう。
59-29のような場合は、納音に、庫気刑のような調整力が加わります。
納音というのは、精神が離れることなく、分断した現実をまとめようとする意志力です。
逆に考えると、強い意志力を発揮するような出来事に遭遇する、という一年(衝撃年)です。
衝撃の度合いも内容も千差万別で、ここには善悪はありません。
実際に、ルー氏のように昇進の時もあれば、きのうのユウキさんのように結婚のこともあります。
結婚の場合は、例えば、困難な状況を克服して結婚するとか、結婚は波乱含みだが、なんとかがんばる
というようながんばり精神が発揮される結婚、という意味になるでしょう。
財政の壁(財源の不足や増税問題)という困難な状況下での財務長官就任は喜びよりは大変さです。
それをなんとかすることで、これまでとは違った新しい自分(人生・役割り)になる可能性があります。
それを実現させる力が納音力なのだと思います。
2013年は運勢番号30番。宿命の日番号が60番の人は、納音年になります。どんなことがあっても
自分を信じて、出来事から逃げることのない精神力で、新しい自分の世界を作る時です。
そして、この一年は、良い悪いという色をつけないことでしょう。
必然的出来事として、現実に向かい合うことによって、それ以降の方向性が見えてくると思います。
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