*何が彼女をそうさせるのか。
下一桁、「0」は「癸」という文字で表される水性の陰気です。
語源は、「揆」(はかる)です。癸は十干の終りで、種を作る準備をします。
そのために、それが次世代に持っていく値打ちがあるかどうか、計るわけです。
「揆」は筋道を立てて物を考えて処理します。その時に、筋道が立たないものは立たせようとします。
「百姓一揆」は、農民が政治の不正に立ち向かい戦うことですが、これも「揆」のことです。
下一桁0番(10,20,30,40,50,60)の人は、大なり小なり、筋を通す、批判する、正す、
という本性を持っています。そこで、客観性の有無や理性を身に着けているかが分かれ目になります。
小川さんは、E・龍高星(客入力)が社会の場所にあって、客観的な見識を持てる下地はあるのですが
これが中殺されると、自分の考えを貫き、だめなら、止めてまた違う自分を創って、進むという
方向感のない自分流を繰り返しながら鍛えられ、次元を上げるような生き方になります。
嫌になったらやめてしまったり、人を頼らない分、独善的な考え方になる危険性はあるでしょう。
その、自分流の思考を感情的に表現するのが、ふたつのb・調舒星(主表現)です。
過敏な感受性がふたつ重なるのですから、過敏さは倍化します。
それゆえに、自己抑制が働いて、表向き協調して行くタイプと、内向して技芸に向かう人と
二種類の方向へと向かいます。小川さんは子役として子供時代から芸能界にはいっていたので
一応、技芸の世界でこなしていたのでしょうが、精神状態が不安定になることは否めません。
ただ、能力としては、常識や見えている現実の背景にある本質を感知する力をもっています。
行動の「E」と結果の「D」と、中心「b」とは剋関係で、気としての陰陽和合はありますが、
星の意味としては、ぶつかり合う要素があります。「b」が和合を拒否するようなこともあって、
内的葛藤はかなり激しくなります。「b」+「E」中殺は自分流の考え方での完全さをめざし、
新しいものを作るのですが、妥協ができなくなり、エスカレートします。
技芸の世界なら向上心ですが、自説への拘泥は争いのものです。
闘争心の「D」と「b」は、個人的感情の流出(b)と個人的感情を否定する犠牲的行動力(D)が
和合しようとするため、試行錯誤が続きます。個人感情が負けやすい組み合わせで、
闘争の力が強く、感情の統御が難しくなります。いつも何かに向かって攻撃精神を発揮していないと
エネルギーの消化ができ難いのです。一見、無駄な行動をしているようにも見えます。
良く言えば、精神的には純粋なのですが、直情径行になるので、周囲との協調性は難しく、
常識的世界では理解されないことのほうが多いでしょう(誤解される言動が多くなります)。
運勢よりも気グラフがわかりやすいでしょう。青が自分の気です。
ここまでは、自己表現(緑)が突出していて、この10年は自我も強くなり、
気の変化が大きく、人生も混濁しそうな形です。丁度今年を境に、自分は大きく後退して
表現も納まり、赤(前進力)、茶(役割)がメインになって、能力を活かしやすい分岐点です。
運勢の変わり目は、気の変動と堅実の自分がずれるので、誤作動が起こりやすい時です。
大運、心「害」ですから、これをきっかけに、謙虚な気持ちで、前向きに生きられればと思います。
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