1グループ(日番号1-10)
10干と12子が同じ順位で並んでいます。
天理(精神)の1と地上(現実)の1が組み合わさって、
1番甲子という干支になっています。
流れとしては、矛盾なく、1-6までは成長段階のプロセスです。
種から芽が出て(1,2)、勢いよく葉が伸びて(3,4)、最大に繁茂する(5,6)
7-10は盛りを過ぎて、実を作り、しっかりと固まって種を宿して次の世代へとなります。
実をつける(7、8)。やがて、中心に種子が宿ります(9、10)。
この時に奇数と偶数の違いは、奇数はそうした方向へ向かう意志の現れで
偶数はその意志を受けて、確かなものへと形造る役割をすると定義してみました。
算命学では、陽干=精神、陰干=現実、という定義があります。
そして、陽干(奇数日番号)はその精神を現実にしようとして
陰干(偶数日番号)は、その現実を精神へと還元する、となっています。
そのへんはなんともいえませんが、ここでは、陽干は意志、陰干は形造る役割とします。
各番号については、番号物語で語るとして、1グループ全体の特徴としては
戌と亥という時間帯がないことです。種を収穫してそれを蒔くという人為的作業です。
それは比喩として、戌と亥は天理の感知しない独自の現実を作る支です。
1グループはそれが欠けていて、現実作りが苦手になる特性があります。
天意にもっとも忠実にあるグループで、精神的には自然を感知して、
その流れの中で生きることが役割です。
しかし、現実は他の大なり小なり不自然さを持ったグループが作ることになり
1グループはその中で、天理のなんであるかを生きる姿で示していく役割りがあるのです。
まずは、天理を知るために、現実の苦悩を味わうのが1グループの若年時です。
不適合になる現実から、自分が身につけている天理の意味を知ることになります。
それを身を持って実感できるのは1グループだけです。
算命学でも、戌亥は地上の方位(現実)で、辰巳は天上の方位(精神)となっています。
1グループが向かう辰巳の方角は、日番号、5と6です。戊己は最大の繁茂を示します。
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
甲 |
乙 |
丙 |
丁 |
戊 |
己 |
庚 |
辛 |
壬 |
癸 |
子 |
丑 |
寅 |
卯 |
辰 |
巳 |
午 |
未 |
申 |
酉 |
7 |
8 |
9 |
4 |
10 |
12 |
7 |
8 |
9 |
4 |
各番号とエネルギーの推移です。それぞれのプロセスに必要なエネルギーの基本です。
最大繁茂の5、6に強いエネルギーが来ていることも道理です。
また、意志を表す奇数番号(陽干)は若々しいエネルギーで(青春、少女、青年)、
形作る偶数番号はしっかりとした落ち着いたパワーになっています(老人、天将、病人)。
4点病人パワーは限界を超えるまでがんばる、リアリティーのある意志力です。
このグループにないエネルギーは、
宇宙の1点、死人の2点、胎内の3点、墓内の5点、赤子の6点、壮年の11点。
現実が欠落する1グループですから、現実味の薄い1~3、5,6点エネルギーでは
現実を生きることが難しいということでしょう。
壮年の安定エネルギーがないのも、現実に安住できないがゆえと考えれば納得できます。
その意味では、4と10の4点病人エネルギーは精神性が強く、1グループらしいのですが
それゆえに、現実への適応の難しさもあります。これも、何か意味があることなのでしょう。
このエネルギー推移は、本来の10干10支にふさわしいエネルギー量と考えていいでしょう。
戌と亥は基準エネルギーなしとします。
エネルギーとは、天理が現実で必要なパワーですから、
天理の載らない戌亥は無限定なエネルギーを持っていると考えてみたいです。
種子が発芽するのには7点の夢のあるエネルギーがふさわしいということです。
では、例えば、21番(甲申)のように1点エネルギーしかないものは、
何をどのように発芽させるのか、そう考えてみると、新しい番号物語が生まれてきます。
他の番号は、みな正規の組み合わせ以外で作られていて、エネルギーもまちまちです。
その矛盾故に、人間界の変化は宇宙や自然とはまったく別の推移をしていくのです。
そして、それが人間の役割なのだと、考えることにしました。
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