相性−縁(下一桁の縁) 

 
相性の縁で最も基本になるのが、下一桁の共通番号があるかないかです。
 番号の下一桁は陰陽五行10気を表しています。
 1-木性陽(甲)  3-火性陽(丙)  5-土性陽(戊)  7-金性陽(庚)  9-水性陽(壬)
  2-木性陰(乙)  4-火性陰(丁)  6-土性陰(己)  8-金性陰(辛)  0-水性陰(癸)
 
 10気ということは、番号の差で言うと、10,20,30,40,50,0 という6つの組合せになります。
 その中でも、20,30,40差というのは、強い縁ということで算命学の結婚占技でも
 重要な縁として取り上げられています。

 
 
 おしどり夫婦といわれている、中村雅俊、淳子夫妻です。下一桁「6」と「9」の共通縁があり
 どれも、20差の強い縁になります。40差と20差は同じ、大半会(大盛上がり)という縁です。
 気で見ると、違う季節の違う時期で同じ五行がつながるという形です。
 26と6と46はそれぞれ三つの季節の三つの時期で、7-8-8(金性の陰陽)というつながりです。
 この一致は、現実(肉体、生活)という次元で起こることで、
 それだけに、相性では大事な要素です。下一桁が共通というのは、現実だけでなく精神も同じ
 という意味になるので、結びつきはより強固になり、結婚生活を乗り切る絆になります。
 位相で言えば、「大半会縁」ということで、盛り上がって堅固にまとまる、という形です。

 

 元プロ野球選手の古田さんと中井美穂さんです。同じ番号もまた、下一桁共通になります。
 年番号同士が同じというのは良く見る関係です。これは同級生(生まれ年が同じ)の縁で、
 これだけでは弱いとされています。同じ番号でも日番号や月番号がからめば強い縁となります。
 位相法では「律音縁」と呼ばれています。
 
 もうひとつ、下一桁は同じではないのですが、地支に共通の気がある季節同士で、
 番号の差が4の倍数のものも、相性的にはプラスに作用します。
 古田夫婦の場合は。29-1=28 20-16=4 とふたつの4の倍数があって、地支(現実)の
 相性は良好です。4の倍数で12の倍数のものは、同じ季節のことで、盛り上がりはないですが
 精神も現実も同じ気になるので、自然な和合と安心感を生み出します。まさに同級生。
 4の倍数も盛り上がってまとまるのですが、現実のみで堅固にというわけにはいきません。

 
 
 太川陽介、藤吉久美子夫婦です。盛りだくさんの縁がありますが、注目は32-2の静止縁。
 「納音縁」と呼ばれるもので、お互いに運を止めあって、静止状態を作る相性です。
 困った時の運を止めてくれるので、助け合いの相性と呼ばれています。
 しかし、上昇しようとすると抑制になるので、マイナスも大きいとなっています。
 算命学解釈ではそうなのですが、必ずしもそれだけではない、働きも考えられます。

 構造を見ると、精神は「2」の一致で結びつきは強く、現実は、4-0、2-8、6-6で
 4-0、2-8はどちらも太川さんが藤吉さんを打つ形です。位相法では対冲関係。
 対冲はぶつかるので悪いといわれていますが、納音、対冲で成立する相性も少なくなく
 例えば、主従関係や、兄弟や、親子など、上下関係が定まっている場合では、
 面倒見る側と従う側という関係が作られやすく、そこに精神の一致があると
 夫婦関係としても、うまくいく可能性がでてきます。単に止めあうだけのものではなく
 その関係の均衡内にあれば、発展的に高まって行くことも可能だろうと思います。

 納音には2つ種類があって、このふたりのように、上下に共通の気(2,6)があって
 庫気刑+共縁 と同じような形で、調整しながらつながって行くことが可能なものがひとつ。
 上の気は共通で、下は打ち合うだけという、精神と現実が反対の関係のものがあります。
 どちらも、打ち合いながらもつながっているという特殊性があって、案外、相乗効果が
 ありそうな形です。ただ、気がぶつかっていることは確かなので、ちょっとした均衡の崩れで、
 ぶつかり合いになる可能性は、常に残されてはいます。

 こうした盛り上がりや止めあいのない下一桁の共通(10差、50差)では、
 共通の気ができる場合もあれば、できないこともあります。
 これについては細かい占技もあるのですが、専門的になるので、単に縁有、と考えてください。

 
                                                                                                                                                                       
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