相性−気の方向による相性(戌亥天中殺グループと他グループの相性)

 
 

 戌亥(1-10グループ)は地上の今、そこが苦手ゆえ、天上の精神に気が向かいます。
 独立精神があって、人に頼らない本性があるので、どの方向とも距離感はありますが、
 血液型O型のように、どの血液にも輸血を施せるような、ほどほどの相性を作れます。
 戌亥天中殺グループと他グループの相性は、次のようになっています。

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 申酉天中殺(11-20):現実と精神という方向の違いは明確です。
 それを前提に作れる相性があると、非常に有効な関係を作れます。
 戌亥は比較的現実への関心が薄く、時に現実に壁を感じることもありますが、それを
 乗り越えるパワーをくれて、引っ張り上げてくれるのが申酉の気のありがたいところです。
 精神界のカリスマ戌亥と、現実界のリーダー申酉という異質のパートナーの魅力です。
 戌亥にとって申酉は頼りになる相手ですが、申酉の前進力に振り回されて、
 のんびりできないことが多くなって、それに慣れることができるかが鍵になります。
 また戌亥が現実的だと、現実対現実の90°角のぶつかり合いが生まれるリスクもあります。

 午未天中殺(21-30):天上界に最も近い「北」を目指す午未は「気が合う」相手です。
 この関係はどちらかというと、戌亥の方がありがたい関係になります。
 午未と関わりができる時には、精神的知的成長が必要な時と考えられます。
 午未の気はそれを応援してくれるので、戌亥に向上心がないとこの関係は続きません。
 午未はまめに面倒を見てくれる秘書的な役割も果たしてくれます。
 恋愛、結婚、友達、どの関係でもそれなりにうまくやっていくことができます。
 ただ、お互いに自分の世界を持っているので、べったり親密にという関係は難しくなり、
 踏み込めない領域に土足で入るようなことがあると、それが亀裂の原因になります。

 辰巳天中殺(31-40):図の通りに正反対に位置するので仲よく和合は難しいでしょう。
 ちょっと難しい関係になりますが、条件次第では強い結びつきにもなります。
 辰巳の持つ厳しい現実感覚は、何かというと精神に逃げ込もうとする戌亥に
 現実直視の力を与えてくれます。良薬は口に苦いのですが、戌亥の弱点を端的に指摘して、
 それを是正してくれるありがたい存在です。若い時はそれゆえにぶつかることもあります。
 お互いにある程度人生がわかってくる、晩年の方が相性はずっとよくなります。
 正反対という意味では、落ちた運気を止めたり、上昇のままの状態を維持したり
 「止める」という効果も発揮されます。理解しあえると強い結びつきになりますが、ただ、
 今度はお互いに弱点を許しあうような甘さが出ることもあり、中間が難しいのです。

 寅卯天中殺(41-50):申酉と同じように現実と精神という違いで助けあう関係です。
 戌亥が寅卯と出会うときは、能力が停滞したり、壁に当たっているような時です。
 寅卯のパワーはそれを一気に打ち砕いて、上昇へと導いてくれます。
 特に、才能で活きている自由業型の戌亥にとって寅卯はとてもありがたい相手になります。
 寅卯はどのグループに対しても安定感のある引力を発揮しますが、時間の経過とともに
 自由に飛翔したい戌亥にとってはその引力が重くなることがあります。期間限定的。
 良し悪しの波のようなものができるのが特徴です。その波が関係の密度になって、
 あるとき急に連絡が途絶えたり、また急に復活したり、それができる関係ともいえます。

 子丑天中殺(51-60):同じ精神ラインにあって、話は合うし助け合える関係になれます。
 何か人生上の重大な問題が絡むような時に出会う相手です。戌亥が相談に乗って助けて
 その後は、子丑が全面的に戌亥の応援をするような関係になります。
 子丑の情愛と人を持ち上げる本性が戌亥に対してはもっとも発揮しやすいのです。
 子丑は情のある助っ人で面倒見はよく、きめの細かい援助を惜しみなく戌亥に与えます。
 戌亥の殻にこもるような性格を打ち砕いて、新しい外の世界を見せてくれます。
 ただ、干渉過多になる傾向がどちらにもあって、ふとある時、合わない感覚を持ちます。
 短期間で上昇するので、暴走の危険もあり、また、燃焼しきってしまうことになり
 冷めた後では、案外、価値観の違いや方向性の違いが露見することになります。

 戌亥天中殺(1-10):気が合うという意味ではこれ以上の相手はいないでしょう。
 どんな関係でも、気持ちをベースに作られるものに関しては、うまくいく相性です。
 同質の波長を持つので互いに感応しやすいのですが、ただ、べったりすることは嫌うので
 どこかに距離がある関係になります。お互いの自由を尊重できる共感にもなります。
 ただ、現実が関わる関係(夫婦、仕事のパートナー)では、お互いに弱点が同じなので
 とんとんと事が運んでいるようにみえても、大事なことが疎かになって挫折も多いです。
 結婚生活はハンドルのない車に乗っているふたりに例えられます。
 友人や将来を約束しない恋人や兄弟姉妹などは、とてもいい関係を作れるでしょう。
 


                                                                                                                                                                             
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