相性−気の方向による相性(寅卯天中殺グループと他グループの相性)

 
 

 寅卯(41-50グループ)は西の家庭、安住の場所が居場所です。
 申酉が現実の前を目指すなら、寅卯は現実の後ろを守ります。リアリティーと安定感。
 寅卯はどのグループと組み合わせても、安定引力を発揮します。
 精神領域の、子丑、戌亥、午未には必要な現実安定を与えてくれるので喜ばれる相性です。
 また、不安定要素を持つ、辰巳にとっては願ってもない相手になります。
 反面、前に向かいたい申酉や、同じ寅卯グループは、その安定が歓迎されません。 
 どのグループにあっても、引力が強すぎるという傾向が、相性を難しくしています。
---------------------------------------------------------------------------------------------

 戌亥天中殺(1-10):短期間でも大きな影響を与え合う相性です。
 寅卯よりも戌亥が現実引力で90度曲がるような変化になることがあります。その影響で
 寅卯も連動変化して、良くも悪くもこれまで生きてきた道と違う方向へと運が動きます。
 また、寅卯が問題を抱えていると、戌亥は一気に嵐のように上に引き上げてくれます。
 短期だと非常に満足度の大きな関係を作れます。1~3年くらいが限度と言われています。
 熱病にかかったような思い方をしたかと思うと、あるとき急にわけもなく冷めてしまい、
 という極端さがありますが、上下動の周期を持ちながら持続することも可能です。
 自由精神でいたい戌亥側が、寅卯に引っ張られることを嫌って反発するケースが多いです。
 この相性、戌亥の育ち方によっても、寅卯にとっての相性の良し悪しが違ってきます。
 平凡を望むなら金持ちの戌亥がよく、能力を生かすなら貧しい戌亥との組合せです。
 
 申酉天中殺(11-20):現実フィールドで反対の位置にあるので、和合が難しい相性です。
 申酉は困った時に助けてくれる相手ですが、その後も関係が続くことがあります。
 他の相性では寅卯の引力が上回るのですが、申酉はそれが唯一通じない相手です。
 いつのまにか申酉に引き込まれて、動きが取れなくなることもあります。
 助け合う相性としては良好ですが、それ以上の関わりあいには、ある程度距離が必要です。
 初期はぶつかることが多いですが、どちらかが一歩譲れると、実りある関係も作れます。
 恋愛では申酉は頼れる相手になりますが、せわしない気持ちになって安定感はありません。
 結婚はふたりだけだと密接にというわけには行きませんが、子供運がいいことが救いです。

 午未天中殺(21-30):寅卯にとってはぜひとも出会いたい相手です。
 午未は寅卯の良い面を引き出して、ゆっくりながらも運をあげてくれる相手です。
 恋愛や友達関係でもいいのですが、親や年長だと特に良好な関係を築くことができます。
 瞬間的な盛り上がりや刺激的な関係にはなりません。急がない関係ほど良好です。
 長い付き合いになることが可能なので、利害関係がからんだりしないほうがいいでしょう。
 明るい発展性には欠けるので、情的な関係よりも穏やかな友人、同僚などが最適です。
 恋愛なら趣味が同じとか共通項があったほうがよく、気持ちの交流がメインになります。
 派手さはでないので、若い時だと、寅卯の方に不満がでます。大人向きの恋愛相性です。
 結婚は安定感があります。良くも悪くもほどほどになって、上昇力は弱いことが弱点。

 辰巳天中殺(31-40):辰巳の状態によって相性の良さが左右される面があります。
 基本的にはとても良い相性ですが、揺れの大きな辰巳だと寅卯がついていけません。
 辰巳の気まぐれや感情の振幅に、寅卯が振り回されることもあります。
 辰巳は寅卯の現実面の運を上げてくれて、ストレスのない関係を持続的に作れます。
 寅卯の安定志向に対して、なんらかの冒険心を与えてくれて、新境地を体験できます。
 始めは寅卯の良き相談相手だったりしても、やがて恋愛へと発展することもよくあります。
 お互いに良い面を伸ばし合えるので、恋愛でも発展性と安定感と両方を得られるでしょう。
 時間とともに安心感も出てくるので、離婚率の少ない相性と言われています。
 寅卯の望みを辰巳がかなえてくれるような相性です。どんな関係でも有効です。
 ただ親子関係だと密度が濃くなって、どちらが子供でも親離れが遅くなる危険があります。
 
 子丑天中殺(51-60):子丑は物質的にも精神的にも助けてくれる相手です。
 お金も出すが口も出すという助け方になるので、少々うるさくてもありがたい相手です。
 年齢や立場が寅卯が上だと、子丑を押さえつけて伸びを止めてしまう危険があります。
 子丑が上のケースでは、寅卯を引き上げてくれたり、助けてくれる相手になります。
 また、子丑が下でも、関係によっては寅卯にはよくつくしてくれるでしょう。
 どんな関係でも、明るさと前進力が生じるので、万能型の相性になります。
 恋愛はしんみりとした情緒には欠けますが、楽しい安定した関係を築けます。
 恋愛の場合は寅卯がリード役のほうがいいでしょう。逆だと、寅卯に不満がでます。
 結婚も同様で、寅卯が男性のほうが収まりがいいです。逆だとカカア殿下になります。
 子供運もよく、大家族になってもうまくやっていける、堅実で波乱の少ない夫婦です。 
 

 寅卯天中殺(41-50):同じ波長を持つのですが、それゆえのマイナスが目立ちます。
 この相性は近い未来を捨て遠い未来に生きると言われて、子供、孫に期待する形です。
 自分たち同士は、お互いの強い引力で拘束が起こって、前向きなエネルギーが減退します。
 中年以降ですと、安定感が出て、やっていけないことはありませんが、若い時は不可です。
 同僚や友達関係なら、特別なプラスマイナスのない、気心の知れた関係になります。
 仕事関係では安定はあっても、冒険心や新しい何かを生み出すパワーがなくなります。
 恋愛では、合う合わないがはっきり出るので、中途半端な付き合いにはなりません。
 一緒にいて、どこか気忙しさが消えない苛立ちが生じることがあって、争いもあります。
 結婚は再婚や熟年婚向きで、若い時だとストレスを抱え込む夫婦となるでしょう。 


                                                                                                                                                                             
inserted by FC2 system