算命日記6月後半

6/30(土)
 

 連日30度を超す暑さで、パソコンへの集中度も増して、早くも夏バテ。
 食欲がばったり止まりました。簡単に済んでいいのですが、
 これからの長い夏を無事に乗り切れるか、心配になってきました。

 占「言い訳をしているようですが、工事中の売店、全く手つかずですね。」
 僕「w( ▼o▼ )w オオォォ!! なんとお久しぶりですね。いきなりなんですか。
   行方不明と聞いてましたが、いやいや、生きててよかったです」

 占氏・・・かつて、青龍館の裏方として館長を支えていたが、館長とたびたびぶつかり
      2年くらい前から、姿を消していた。放浪の旅に出たと噂されていた。

 占「昔は、言ったことは必ずやり遂げる責任感のある人だったのに・・・
   最近は、狼青龍、ほらふき青龍、アドバルーン青龍と呼ばれているのを知ってますか」
 僕「まぁまぁ、久々なんだから、そういわないで、これからも裏で支えてくださいね」
 占「だから、売店はどうしたのですか! 期日の6月末ですよ (#-`д-) マッタク!
 僕「あれ、ご存じなかったのですか。工事担当者が病気になってしまい、
   しばらく作業ができなくて、延期になったのですよ。看板をよくみてください。」

 

 占「ああ・・・、やはり戻って来るんじゃなかった。┐(-。ー;)┌ヤレヤレ 」

 というわけで、万が一、お待ちになっていた方がいらしたら、申し訳ありません。
 予定通りに進まない天中殺年の害月です。運勢のせいにはしたくないのですが、
 なかなか工事にかかる時間がありません。今しばらくのご猶予をお願いします<m(__)m>

 

 これももう、終わってしまったのですが、なつかしい八千草薫さんがお元気な姿で
 毎週顔を見せてくれるので、ついつい最後までみてしまいました。
 執事西園寺役は上川隆也さん。gyao動画で一度見たことがありました。
 好感のもてる、良い役者さんですよね。
 どうも、男性はイメージがわかないので、wikiをみたら、
 「ツッコミ星人」と言われているとか「どんなゲームの、どんな場面でも、
 必ず攻略方法を知っている」と書かれていたので、対冲か刑持ちと推測したら
 見事に外れ、正反対の位相法でした。

 

 玉堂星二つで貫索星、エネルギーは死人が二つ、どうみても「つっこみ星人」はないです。
 前に出る気は天干の禄存星だけ。この禄存星は空にしても役柄は入りそうにもないので、
 この宿命は、半会と大半会が鍵になります。

 58番の男優というと、水谷豊さんを思い出しますが、確かに、ふたりとも
 「辛」らしい上品さを感じさせますね。八千草さんと並んでも、絵になります。
 八千草さんも宝石の人っぽいですよね、もしや、と思い、調べたら、ビンゴ、それも・・・

 

 やはりキャスティングする人は算命学をみてるんじゃないですかねぇ。
 八千草さんは名門旧家の大金持ちのお嬢様役です。上川さんはそのスーパー執事。
 ぴったりの組み合わせです。そして、ドラマと宿命は一致しています。
 八千草薫さんは、宝塚出身で、在籍当時から良く映画に出ていて、
 誰もがあこがれる、銀幕の大スターでした。
 テレビでは、穏やかでやさしいお母さん役が多くて、お茶の間を和ませてくれました。

 普通に生きたら、鳳閣星中殺と龍高星中殺は、もっとも不安定で、わがままな人になります。
 「神経がいつも緊張状態にあり、外側の出来事に過敏に反応する。」とあって、
 これが中殺されると、納まりようがなくなるのですが、星は表に出ているものだけでなく、
 支の中全体を見る必要があります。地支では龍高星と鳳閣星の間に「貫索星」があります。
 天干の龍高星も日支貫索星を通過しやすく、この激しい激剋関係は「貫索星」次第です。
 中殺の貫索星は、自我枠がないわけですから、「役柄」で枠を作ります。
 暴れる龍高星中殺や鳳閣星中殺はドラマという架空の世界で枠を与えられ、
 存分に偽自我の入力と出力を再現します。
 宝塚、映画、テレビ、という架空の枠があったればこそ、宿命は安定できたわけです。

 自分が前に出る気がなく、月年も害、主体性は最小限になって、言われた役に注力できます。
 むしろ、与えられる役がなければ、不安定極まりない人生になっていたでしょう。
 そこに、天印星中殺。他人を感化する力、周りの人に与える影響力は
 中殺を受けることでずっと大きく拡大します。人を魅了する女優としては最適なエネルギー。
 加えて、赤子が反転して老人のような脱力感が加わります。これと前剋なしで、
 ほわんとした不思議な魅力が醸し出されて、万人に愛される女優八千草薫ができあがります。
 あ、また、脱線してしまいました・・・上川さんは明日また。





6/29(金)


 このところ、友人からの頼まれ占いが続いて、きのうは相性診断をやっていたのですが
 朝から夢中になって、気がついたら体操時間をオーバー、お休みしちゃいました(ーー;)
 今日続きをやろうとしたら・・・せっかく作った、領域図自動判定ソフトが・・・
 また、保存せずに閉じてしまいました(T_T)(T_T)(T_T)

 

 まず、近年結婚した300組の芸能人のリストを作りました。
 これまでにも、部分的にはやっていたのですが、この際だからまとめてみようと思い立ち、
 ネットから、コピペして、名前を入れると自動的に、誕生日と番号が出力されます。
 全員はカバーしていないので、そのたびに、追加する作業が手間ですが、
 データベースは充実してきます。それと、これ!
 

 塾生さんが作ってくれた、会心の名作、領域図自動判定エクセル。
 番号を入力すると、自動的に作図して、共通領域の有無を判定してくれます。
 これと、結婚データとをリンクさせて、若干手作業を加えながら、有無を判断します。
 その、ソフトが・・・なんで保存しなかったのかも記憶にないのですが・・・
 ま、よくあることだから、30秒ほどの落胆で気を取り直しました。

 ちなみに、これ、DAIGOさんと北川景子さんの図です。縁は強いけど領域が離れているケース。
 60組ほどやって疲れてしまったのですが、驚いたことに、17組が共通領域がなかったのです。
 30%弱。これは予想よりははるかに大きい数字です。有名どころでは、
 森田剛・宮沢りえ、DAIGO・北川景子、山本耕史・堀北真希、永井大・中越典子、
 田中哲司・仲間由紀恵、K・関根麻里、こうした面々です。干合変化を考慮してませんが、
 結局はここに戻るわけですから、この人たちの結婚生活を調べて行くと、
 領域図が離れている夫婦がうまくやっていく方法が見えてくるかもしれません。
 また、これらの人たちの、今後の夫婦関係にも注意して行こうと思います。

 また、ネットには離婚者のデータもアップされているので、
 これらを調べると、領域図と離婚率の関係も明らかになって行くと思います。
 これは、手作業だとかなり時間がかかるので、誰も統計を取ってはいないと思います。
 これまでは、占いの答えを信じて、だから離婚になるんです、という答えをしてきましたが、
 こうした統計ができれば、こうすればうまく行きますも、見えてくるでしょうし、
 何よりも、占いよりも現実が正しいことを証明できるような気もしています。

 とにかく、エクセルの作業をしていると、楽しくてしかたないのです。
 食事の時間も惜しんで、熱中しちゃいます。
 今は、寄り道をしている時間もないのですが、いろいろやりたいことがでてきて、
 気持ちが焦ります。焦ってはいけない天中殺ですよね。はい∠(^∇^*)

 

 午未グループから辰巳(21番~40番)までは、
 干(精神)と支(現実)の関係に矛盾や距離があって、自然には機能しません。
 日干甲は、思い込むとまっすぐに進みたくなる精神を持っていますが、
 現実午は、立ち止まって、陽から陰への転換を探ります。春から秋の中間点の真夏。
 特に、31番は天極星(死人)のエネルギーですから、気持ちは前進、体は静止が定位置です。
 吉瀬さんも「目立ちたがり屋の恥ずかしがり屋っていう矛盾を抱えていますので(笑)」
 と自嘲しているように、性格にも矛盾は反映されます。
 ただ、入力ナシの後打ちナシは、思い込むと人の言うことは聞かずに、大胆になります。
 日常的には、参謀は必要です。信頼できる人の意見を自分の血肉にします。

 甲午は、女性の場合、日支に夫と子供がいて、家庭の安定が自分の安定につながります。
 男性の場合も、妻と子供への意識(調舒星)が支えになるので、同様です。
 しかも天干禄存星で日月半会しているので、子供への愛情は半端なく注がれるでしょう。
 信頼と実直さと、行き過ぎてしまう大胆さが混在して、人間的な魅力になっています。

 後ろからくる気がないので、先入観を持たない自分が作られます。それが表現する。
 自我量は多くても、自分が邪魔しません。その時に必要な思考ができます。
 ブレーキがないので、個人感情もさらりと表に出ます。これも他人事のように語れる資質です。

 演技は空の禄存星と石門星変身でやるのでしょう。
 ただ、本元に貫索星があるので、自己納得が前提です。
 固定観念は持ちませんが、その時その時の自分の考え方はしっかりと持っています。
 そうした経験値が蓄積されると、入力ナシでも、自分なりの哲学ができるものです。
 こだわりと役者との葛藤はあるでしょうが、鳳閣星→禄存星は、高尾先生の名言、
 「常識的な感情と意志表現力が、愛の世界を形成しようとします。」に象徴されるように、
 禄存星が空になるほど、相手本位の気持を抱き、表現力が説得力を持つことになります。
 地支にある乙乙甲は、日常は人間関係に上手に作用すると思いますが、
 演技となれば、役柄を自分に引き付けて、鳳閣星→禄存星の連動で表現するのでしょう。
 禄存星は甲と乙に砕かれて空化しやすく、空っとした宿命は、女としてよりは人間的な魅力を
 女優という役割に加味していくように思います。人引力が強い禄存星女優です。





6/28(木)


 義理の兄(姉のご主人)から電話があって、「"青龍”という名前で、
 今運勢が非常に良い時だから、至急メールしてくださいって書いてあるけど、
 これ出した覚えある?」と。「青龍だけじゃなくて、いろいろな名前で送られてきているから
 いたずらメールだとは思うけど、もしほんとなら、ひと勝負しようかなと(笑)」

 おそらく、ネットで占い師の名前を検索して、それを使った迷惑メールだろうと思いますが、
 青龍は僕のことではなくて、テレビにも出ている人がいるようです。
 10年以上前ですが、お客様から「青龍さん、テレビで観ましたよ!」というメールをいただき、
 それ違いますと、弁明して、がっかりさせてしまったことがありました。

 それにしてもいろいろなことを考えるものですね。
 最近、町のスピーカーからも、「今、この地区に、振り込め詐欺の電話がかかってきました、
 騙されないように気を付けてください」という放送があります。
 どこで鳴らしているのかはわかりませんが、明るい農村で聴くような放送です(^^)
 陥穽はどこにあるかわからないので、気を付けていたいですね。
 特にネット社会では、ちょっとクリックしたために、多額の請求書がきたり、
 友人もひっかかって、騒いでいた時がありました。

 ネットは便利ですが、見えない世界ですから、信用しすぎないようにしないと・・・
 僕のように、資料をネット頼りにしている人は、半身のスタンスが必要だと心しています。

 

 もう一人の主人公、吉瀬美智子さん。まったく知らない人でしたが、
 最初見た時に、江口洋介さんそっくりだなぁと思いました。
 それにしても、なんか、男性係数の高い女優さんだなというのが第一印象。
 色気とは遠いところにいる感じで、女性にも人気があるという見出しもあって、
 それは、なんか、納得できました。
 男性係数高い=水気が薄い。日干陽干
 ちょっとエラが張った感じで、穏やかそうで芯が強い・・・天将星
 これが最初の予測でしたが、今回も当たりましたね。最近事前予想的中率がいいです(^^)

 

 見事に水気がなかったですね。陽干+天将星でしたが、座下が弱いのでそれが好印象ですかね。
 かなり偏った宿命です。入力と自己制御ナシ。自分が前に出る構造ばかりです。
 表現にブレーキがかからないことと、自分自身も規制を嫌います。自由が好き。
 母干も父干もなし。通常はだからといって親縁がないわけではありません。
 ただ、若年に天将星があって、タフに現実を生きるような運命が待っているので、
 大運も、そうであれば、生家波乱を考えます。

 

 
 家庭「破」で運勢にも天将星が来ていて、卯辰と自我が強くなる春が続き、
 16歳から大運天中殺、ここまで条件が揃うと、親縁の薄さを疑ってもいいでしょう。
 自著で、「小学校1年生の頃、母親が家を出ていった」と書いているようです。
 子供時代から、心身ともに、苦労があったことが推測されます。
 天将星は、そういう出来事への、可能性を含んでいます。

 強い自我量と、木剋土となって、前進力も旺盛になります。おとなしくはいられません。
 「高校卒業後は地元のエステサロンや喫茶店でアルバイトをしていた。
  喫茶店でのアルバイト中にスカウトされて地元でモデルの仕事を開始する。」
 体を使うことが前提みたいなものです。バイト3つくらいかけもっても、平気でしょう。
 気グラフは、宿命でない気が強くなっている2旬は修業期間と考えます。
 見た目でも、2001年から流れが変わってくることがわかると思います。
 赤(表現力)がかなり強まって、水が最下位、黄色(制御)はやや上昇。丁度いい感じです。
 ・2003年からは情報番組『噂の!東京マガジン』にて5代目アシスタントを務めた。
 ・2007年2月1日(運勢では2006年)に事務所を変えて、
  モデル業を辞め本格的に女優に転身し、売れっ子になった。
 
 成功者ほど、運の流れと行動とは一致していることが多いです。

 入力がないと勉強しないとか、先生のいうことを聞かないとか、
 後打ちがないと、身勝手で、好き勝手なことをしてわがままになるとか、
 言われることもあるでしょうが、それは、大きな誤解です。



 俳優では綾野剛さん。起業家や政治家は多いです。形としては創業者タイプの経営者。
 ソニーの創業者や河合塾の元理事長さんや、菅直人元総理など、大物が並びます。
 盛田さんは大阪帝大、河合さんは名古屋大、菅さんは東工大ですから、お勉強もできます。
 入力ナシには、ユニークさのあるスグレモノが多いです。
 後打ちなしは、芸能界ではよくみかけます。自分が前に出る気しかない有名人です。
 

 バランスの悪い宿命だからこそ、個性的な俳優や才能を持った人ができあがるのです。
 喜神や忌神なんて、考える必要もないと思うのですよね。
 面白かったのは、亡くなった逸見アナウンサーのお子さん二人が、二人ともこのパターン。
 偏った宿命には、運命的な理由が潜んでいるのかもしれませんね。
 明日もまた、吉瀬さんです。





6/27(水)


 四柱推命の身強身弱、別の本からの紹介です。
 僕としては、このやり方がいいかなと思います。

 

 日本式ではないようで、中国式か台湾式かです。
 前のは月支だけでしたが、これは全支の本元と日干の関係をみるものです。
 身強の条件は比和か日干が生じられるものです。
 例えば、月支が日干と比和(同じか陰陽)か日干を生じる五行か(玉堂星か龍高星)なら
 一番上の30%。その月支本元と天干の一つが比和なら真ん中の40%、二つ比和なら50%。
 このようにして、全支と日干の関係を%で示します。その合計が50%を超えれば身強。
 越えなければ身弱、です。月支、日支・時支、年支の順番で数値が割り振られています。

 

 例えば、庚申(日干庚で日支申)。庚と各支の本元を見ます。
 年支は庚剋木で×。月支は、己→庚で玉堂星〇。月干に透干して、年干にも陰陽があるので50%。
 日支は、金性の比和で時柱の干と陰陽で真ん中の20%。時支は丙剋庚で0%。
 合計すると50%+20%で70%。50を超えると、身強の宿命です。

 身強の場合は日干を剋する五行、漏らす五行、剋す五行が喜神で、日干を増やすものが忌神です。
 例題では、火・木・水が喜神で、火と木が忌神です。バランスを取ります。
 そして、ここから、用神といって、キーになる五行を探します。
 これはケースバイケースですが、喜神的な役割で、なおかつ、要(かなめ)の気になるものです。
 この例題では、用神を出していないので、僕には判断できませんが、用神がでると、
 用神を星にして、それがメインの性格になると書いてありました。
 星は算命学と同じように、天干と地支から1つ、計7つ出ます。
 同じ宿命でも、算命学と四柱推命では、性格判定からして、変わってきそうです。

 

 演じる人を見る時に、どこで演技をしているのか気になります。
 坂口さんの場合は、自我薄で全主観となると、石門星化けや空ボックスが使えません。
 中殺や対冲などの特殊要素もない。となると、3つの調舒星(表現)に目が行きます。
 ただ、調舒星を使う演技者は、個人の資質がでてしまい、癖のある個性派がイメージされます。

 そこで自我薄。自分が出力するものをもたない自我が何を表現するのか。
 自己表現をもたない、は役者的素質の一つになります。
 自我が他者を受け入れる余地が大きいのが自我薄ですから、役柄を受け入れやすい。

 そこで、天干の母激剋乙(調舒星)に戻ります。
 通常、玉堂星対調舒星は打たれる調舒星が反発して葛藤が起こり、
 「程よい理性として現実を作ることは難しい。」「学問芸術の世界で才能を開花」とあります。
 算命学の答えは、丸暗記して覚えるよりは、応用できる余裕をもったほうがいいです。
 自我薄で、調舒星の反発が少なければ、葛藤も少ないし、ここに調舒星の空化が起こるのでは?
 と推測します。こういう時に、wiki情報がヒントになります。
 「母の影響を受け、好きな作家は北方謙三や司馬遼太郎などの歴史作家。」
 母の影響で、読む本の好みが作られる。自分が読みたいものよりも、母の好みが優先される。
 空の調舒星に母が入り込んでいることを意味します。反発が少ないことの証明です。
 これは自我薄の特徴とは限らず、上下関係の場合は、相手を受け入れて空化することはあります。

 この訓練によって、気難しい調舒星が人の言うことを聞ける調舒星となり、
 そこに赤子のエネルギー(天印星)が加わると、無意識に言われた演技をするだけで、
 人に大きな影響を与える俳優が生まれる可能性が出てきます。
 乙調舒星には辛玉堂星が入り込む。どこか品性(辛)を感じさせる知性を帯びるわけです。

 この場合は、坂口さんを使う人(監督等)、脚本の出来不出来、そうしたものが
 俳優としての坂口さんの魅力を左右します。辛的な人であるほど、魅力は増すでしょう。

 もう一つ、俳優の仕掛けは、役柄が入った天干乙が、どういう形で外に出るかです。
 月支(心の乙・役柄の乙)=年支(外の乙。役者としての乙)。
 月支と年支がイコールであることによって、位相法的な加工がされないまま、
 役柄の心がそのまま表に出て行く仕組みが未二つの並びです。
 素直で自然体の俳優ができあがるのだろうと思います。
 一歩間違えれば天然系の何を考えているのかわからないという見られ方もしますが、
 赤子のエネルギーがそれもまた愛らしさとして、受け入れてもらえるという
 人気者足りえる仕組みが出来上がっています。

 宿命の形や人物やエネルギーは、すべて、必要性をもって、そこにあると考えます。
 忌神と言われても、それは必要があって忌神役をやっているわけですから、
 喜神(守護神)=〇、忌神=×、という考え方が、いかに意味がないか、と思うのです。





6/26(火)


 位相法で「普通にすごせる運気」と書かれていますが、位相法の条件がないということです。
 「無条」という名称がついていますが、それに対しての明確な定義はありません。
 それでまぁ、運勢の影響を受けないということで、普通にと書いています。
 でも、実際は気同士の相生相剋は起こっているわけで、必ずしも普通とはいえません。
 位相法を翻訳すると、ということです。

 位相法は大きく分けると合法と散法という二種類です。
 半会(会局)・支合・(三位)・・・合法・融合・男性的
 刑・害・対冲・破・・・散法・分裂・女性的

 ( )にした会局と三位は3つの支の関係なので、通常、合法は半会と支合です。
 比和は名称はありますが、実際、位相法としての分類ではありません。
 僕は同等に扱っていますが、算命では位相法としては扱われていません。

 古典占技では、「男性」「女性」という分け方が良く出てきます。
 例えば、「分裂のほうは女性が持つと効力が薄いのです。だから位相法というのは
 男性・女性では差がはっきりと出ます」と書かれています。
 これが本性的なものなのか、社会的なものなのかわかりませんが、
 男女の役割格差がどんどん希薄になっている現代では、この区別は使えません。

 もう一つ、重大な位相法定義で、使いたくないものがあります。
 「位相法は横軸の現実領域で起こるものですから、人の精神や心を語ってはいけないのです。
 精神状態がどうなるのかという分析は位相法ではできません。できないために、10干を使わずに
 12支だけでできているのです。精神を語るのは十干であることはおわかりでしょう」

 占いを勉強すると、最初は当然、こうした教科書の文言に忠実にやるわけです。
 なにもかも、教科書様のおっしゃる通り。それはそうですよね。
 古代より貫かれている占いの技法ですから、一庶民が書き換えるわけには行きません。

 この男女差別と位相法で心を解くことに関しては、学ぶほどに僕の中では違和感が拡大し、
 ある時から、位相法こそ、心の在り方を決める大事な要素と思うようになりました。
 根拠もあります。一つは、月支に対して「心」という言葉は随所で使われています。
 「大運は心の動きを見る」。大運は月干支の移動ですから、月支に心という意味がある。
 実際、月支の説明で、「先祖・立場・手段・心」という表記もあります。

 もうひとつは、12支そのものは、単なる時間が通る印であって、
 実際に十二支を構成しているのは、10干です。天干の精神干とは違いますが、
 現実を構築する地上の10干です。対冲は支の中の気が激剋関係になっています。
 また、肉体と心は不可分という考え方もあります。

 それで、ある時から、月支=心、と入れ替えて、位相法に心の在り様を加えて考えるようにして
 おそらく、そこから、飛躍的に位相法解釈の精度があがったと、自分では思っています。
 教科書がだめだと言っていることを、勝手に書き換えていいのか、という問題はありますが、
 その意味も込めて、同じ干支を使った占いの四柱推命との違いを見て行こうと思っています。
 干支占技の解釈は絶対ではないということで、つまりそれは解釈なわけです。
 そして、その合否を決めるのは、教科書の権威ではなく、当たるか当たらないかでしょう。

 

 坂口さんについてはネット情報だけしか知りません。
 モデルとしてスタートして、テレビドラマで新人俳優賞を受賞し、今は俳優として活躍。
 高校時代はバレーボール部に所属、選手として活躍した。
 母の影響を受け、好きな作家は北方謙三や司馬遼太郎などの歴史作家。
 姉が一人の4人家族という説と、父は他界しているという説がありました。

 年干(父の場所)にどの人物が入るかは六親法では大事なポイントです。
 特に自我薄だと、自立が遅くなったり、家の庇護が必要だったりするので、
 家との関係が大事で、その時に天干に来る人物の影響が大きくなります。
 父の場所にいる母、頼りがいのある母で、影響は大きく
 逆に、地支で、配偶者と同宮している父は弱い父という印象になります。

 日干が一つしかないと、兄弟に関してはニュートラルです。
 あるがままを受け入れるので、感情的な好き嫌いはあったとしても
 関係としては、受け身で、兄弟の影響はそれほど大きくはなりません。
 これは人間関係にも言えることで、相手なりの対応ができます。
 天印星はべつに愛想を振りまくわけではありませんが、存在自体が人の気を引きます。
 これが二つなら、モデルや俳優は存在感という意味では適職です。
 演技力は他の要素ですが、天然に近い存在力で、魅せる役者にはなれるでしょう。
 この宿命では、精神的には、「母」「目上」、現実では「配偶者」が目立ちます。

 実際お父さんが亡くなっているとすると、それは、正配偶者の気となって、
 いわゆる両手に花の宿命になりますが、自我が弱い間は、別の自我(妻)を背負って
 現実を作って行こうとする気持ちはそれほど強まりません。
 ただ、役者として成功して、経済力がついてくれば、それが自我を支えて、
 結婚へと気持ちが向かう可能性はあります。

 ただ、妻がいる日支は天報星という変化と動きのあるエネルギーなので、
 結婚という固定された環境の中で安住することが難しい意味があります。
 女性の場合でも、専業主婦よりも仕事を持っていたほうが結婚は安定します。
 家庭という枠が強まれば強まるほど、エネルギーとの矛盾が生じてきます。
 男性の場合は、執着せずに、個人的な〇〇さんを愛することにして、
 家庭や妻という形にこだわらないことでしょう。

 丁に妻が入ると、丁→己となって、妻が牽牛星を生じます。牽牛星をプライドとすれば
 プライドを満たす配偶者の意味はあって、面喰いや名誉喰い傾向があります。





6/25(月)
 

 ざっと目を通しただけでも、算命と四柱のちがいはかなりあります。
 大元は似たようなことなのですが、解釈の仕方や、切り口などが違っていて
 それによって、答えも違ってきます。共通しているのは、バランスと守護神。
 ほどほどに強い宿命が理想となっていて、それがものさしです。
 過不足を補って、バランスよく強い宿命へ近づくための占いのようです。
 一つの本では、最初に、宿命が身強か身弱かの判断をしています。
 ユニークなアプローチですが、四柱推命にとって、これが一番大切なことです。
 それよって用神(主要な五行・守護神)が決まってくるためです。
 このへんは、算命学も同じような考え方です。

 算命学の身強身弱はわかりやすく、十二大従星3つの内、ひとつでも10点以上があれば身強、
 2つ以上あれば最身強、5点以下を身弱としています(天庫星はボーダー)。
 これは、もともとは日干と季節の関係から割り出される数値です。
 木性なら春は大体身強になり、秋の季節は身弱になります。

 四柱推命も似たような考え方ではあるのですが、もう少し陰占的に身強身弱を決めます。
 

 しかし、三冊借りた本がこの身強身弱の出し方が、違っています。
 
 この図(ネットにあった説明)は、陽占で判定していますが、これはわかりやすく書いたもので、
 実際は、陰占レベルで判断されていることです。
 まず、日干(四柱では日主ともいいます)と月支本元との関係を見ます。
 考え方としては、日干と地支では、五行が同じか日干を生じるものが◎です。
 星で言うと貫索星(比肩)、石門星(劫財)、龍高星(偏印)、玉堂星(印綬)。
 これは、五行が同じか陰陽なら、土性以外はすべて11点か12点になります。身強圏です。
 これは算命も四柱も同じ。土性の場合は、四柱では戊戌(天庫星)も身強とするものと
 十二運(十二大従星)の強弱を考慮するものと、二種類ありました。
 三冊本を借りてきたのですが、みんな違う! 中国式、日本式があるようで、
 この違いは算命学の各派の違い以上のように思えました。
 いずれにしても、身弱の星が多いか、身強の星が多いか、パーセントや点数で決めます。

 日干が弱くなるのは、日干を打つ五行の支、日干が打つ五行の支、日干が漏れる五行の支。
 星にすると、日干と地支本元の関係が、車騎星牽牛星禄存星司禄星鳳閣星調舒星が弱い星。
 この図は月支だけをみていますが、全支を見るやり方もあります。
 明日は、星ではない、もう一つの判定方法を紹介します。

 

 ドラマでの役柄はプロファイラー(犯罪心理分析官)。地味でまじめな役どころ。
 やはり、宿命と役柄は非常によく合っています。
 人の外からの印象は十二大従星に表れる部分が多いです。
 赤子、赤子、胎児。3つとも無意識のエネルギーで、天印星は柔らかく人の気を引き、
 天報星は、変化スピード感はあるものの、ニュートラルな位置を好みます。
 プラス、自我薄。四柱推命の身強身弱は、自我の強弱としてとらえられていますが、
 僕は、日干(自分)が宿命のどこに配置されているのかを重視しています。
 川口さんの19番は壬(水性の陽)、陰陽では癸です。
 でも、川口さんは日干以外、壬も癸を宿命にはありません。これが自我薄の定義です。
 世界に自分の居場所がない。居場所を持たない。居場所がなくて生きていける、等々。
 これは、算命学にはない考え方で、"靑"流です。

 

 2002年から20年は運勢干で水が回っているので、やや高いですが、
 季節は反対の夏から始まり、弱い自分が剋し(赤)剋される(茶)始まりです。
 目的が定まらない若い時はどうするかというと、生家に助けてもらうのが一番。
 次いで、赤や茶の気は肉体も構成しているので、体を使う(スポーツ等)、
 自分の欲望では現実を作れないので、自分が居場所となれるような精神世界を探す。

 自分を助けてくれる黄色(母、目上)はそれ程強くないのですが、
 

 「母」が年干(父の場所)にいて、自分と支合しているので、頼りになる存在です。
 で、自分の気持は、乙へと流れます。それを母が激剋(辛剋乙)しています。
 自我が強いと反発もありますが、自我薄で天印星で地支が「同」で和しているので、
 母の言うことを聞く子になる可能性があり、母の影響で気持ちが作られて行きます。
 これは、後々、母と目上が入れ替わり、先生や先輩や指導者、監督などとの関係になり
 指導者の言うことを素直に聞ける人になります。子供時代の母との関係が
 大人になってからのコミュニケーションのベース(訓練)になるわけです。
 明日も坂口さんです。





6/24(日)
 

 

 これは何かというと、自分のパソコンで「四柱推命」で検索した結果です。
 びっくりしたことが二つ。ひとつは十年以上前に星の比較を見ていたこと。
 2002年の「sekkihlp」は当然まったく覚えていないのですが、
 24節気の節入日の自動計算をしてくれるサイトでした。
 節入日(月入日)はその月が何日から始まるか、という大事な数字なのですが、
 年ごとに違っていて、しかしそれが、それほど正確ではなく、算命学の中でも
 時々違っていたりしました。今ならコンピューターで計算できるのではと思って、
 当時、そういうサイトを探してみつけたのが、四柱推命の方のサイトで、
 年を入れると、その年の節入日が自動計算されます。

 

 「立春」とか「啓蟄」という名称が24節気の節入日(一カ月の始まり)のことです。
 節というと、今では季節を連想してしまうので、僕は月入日と呼んでいます。
 これが大事なのは、一日違うと、ボーダーにいる人の月干支が違ってしまうためです。
 時間が出てますよね。24時近辺の場合、昔のだと、日付が違っていることがあるんですよね。
 占い書にはこうした節入日が出ていますし、みんなそれを使っていたのですが、
 今は、ネットでも自動計算されて、宿命の干支が出てきます。が、節入日の設定がどうか?
 実のところなんともいえないところはあります。例えば、3000年でも出るのですが、
 概ねは、デフォルト(平均化した数値)を使って、ちゃんとした計算のものではないはずです。
 このあたりは、なんともいえません。

 月干支が違うと、まったく別人になります。怖いです。でも、そういうことはありそうです。
 「sekkihlp」のsekkiは節気のことでした。hlpはたぶんヘルプのことでしょう。

 2007年の星の比較は単に名称の比較だけでした。

 

 ワード1ページに、これだけ(ーー;) でも、気になった時があったのでしょう。

 「蔵干」は以前ここにアップした、算命と四柱の蔵干の考え方の違いを画像にしたもの。
 驚いたもう一つは、5/15に四柱推命のフォルダーを作っていることでした。
 朝の4:47分。このころ日記にアップしたのかなと思ったのですが、
 このころは、ニーチェさんに夢中になっていた時で、いまはどこへいったのでしょう(笑)
 まったく、四柱推命には触れてないんですよね。でも、メモ帳に、コピペされた資料が
 けっこうな量あったのです。一カ月前にやったことが完璧に飛んでます┐('д')┌
 我ながらあきれるのですが、たぶん、四柱のサイトでまとまりがよかったので、
 ふと、コピペしておこうと思ったのだと思います。

 図書館から借りてきた本もあるし、折に触れて四柱と算命の違いを見てみようと思います。
 これは、どちらがいいの悪いのではなく、兄弟のことをもっと知りたいということで、
 その違いが何かを気付かせてくれる可能性があることと、
 それぞれそこに関わる人たちは、それを信じてやっているわけですから、
 違いを知ることは、占いとはなんだろうという、根本的な疑問にも迫れるかなと感じます。
 じっくり見て行く時間はないので、気がついたことだけ、上げて行くことになります。
 内容的な意味で比較しているサイトは見かけなかったので、やってみたくなりました。
 しかし、そんなことをやっている閑はないのに・・・天中殺のフレームレスはすごい。

 

 これ、日韓の「シグナル」です。
 gyaoでは、韓国版と日本版がほぼ同じ時に放映され、僕は韓国版を先に見ていて、
 それから日本版を並行してみていたので、混乱してわからなくなりました(T_T)
 その理由の一つに、ストーリーが全くと言っていいほど同じ。
 加えて、俳優の顔もとてもよく似ているのです。上が韓国版、下が日本版。

 ここまでやる必要があるのかと思うほどのコピー作品でした(日本が韓国をコピーした)。
 それで、日本のほうが後から始まったのですが、先に終わってしまい、
 終わったのを観たはずなのですが、韓国版がまだ終わっていなかったので、
 日本も終わっていないと思って、楽しみにまっていたら、もう、番組がなかったのです。
 いったいどうしたんだろうと思って、ネット検索したら・・・終わっていて、
 それを見た人も、ラストがよくわからない、という感想がたくさん上がっていました。

 それを読んでいたら、うっすらと最終回を観た記憶がよみがえってきました。
 それにしても、1週間前のことで、おもしろいので、一生懸命観ていたのに・・・
 今までは天馳星の混乱だとばかり思っていましたが、もしかしたら、
 違う季節の同じ気(韓国のシグナルと日本のシグナル)を半会が融合してしまった!
 そう考えると、半会をもっとリアルに検証する必要があるなと思えてきました。

 「シグナル」は、過去と現在が入り交じっていて、わかりにくいストーリーなので、
 僕の頭ではきちんと理解できない類の構成なのですが、ドラマとしてはとても面白いです。

 前置きが長くなりすぎて、もう寝ますが(笑) 主役の坂口さんという人、
 まったく知らなかったのですが、つかみどころがなくて(韓国版と混同もありますが)
 興味深い人だったので、観てみます。
 また、明日。





6/23(土)
 

 最近、十二大従星のヒントが欲しくて、あちこちのサイトを閲覧しているのですが、
 本家・高尾算命のホームページをみていて、所在地・文京区白山の文字に目が留まり
 初めてここを訪れた時のことを思い出しました。

 丁度、2000年くらいだったと思います。
 どん底で出会った算命学、最初は朱学院算命学の師範代の方に個人教授を受けてました。
 無職でしたから(笑)時間はたっぷりあって、でもお金は残りわずか(T_T)
 学校で何年もかけて勉強するのが嫌で、知り合いのその人に個人的に教わることにしました。
 2時間5000円くらいの、格安料金で、喫茶店で集中講義を受けました。

 人生には絶望してましたが(笑)好奇心は残っていて、新しい知識を身に着けることに
 軽い興奮を覚えながら、どんどんのめり込んで行きました。
 それで、こういう性格ですから、質問がでるわけです^^ あれこれあれこれ。
 その先生は32番、日月の大半会、月年の支合で、司禄星2つ。
 心を崩されるのも、自分が積み上げてきたものを壊されるのも、耐えられません。
 しかも僕とは納音関係。丑と未で、丑が攻める側なので、丑が強い(^^)v

 それで、それ以上質問されると、自分を保てなくなる、というような理由で、
 だまって学ぶか、もうやめるか、どちらかにして、となって、もうやめました(笑)

 運命というのはあるもので、帰りの地下鉄の電車の広告に高尾算命の文字があったのです。
 しかも、我が家の隣の駅! その先生は、高尾算命には批判的で、名前は聞いていました。
 そこで、ピンと来るものがあって、そのまま一駅乗り越して、白山駅で降り、
 高尾学館を訪ねました。

 

 振り返れば、縁というのはあるのだなぁと感じますね。
 高尾では、生徒になることを進められましたが、それは気が進まなかったので、
 数日後、なんとかお金を工面して、教科書+2巻、全10巻を手に入れたわけです。
 

 これが、いまだに続いている、算命学の長い旅の始まりでした(^^)

 

 もう少し、加藤さんの話を続けます。
 何度も出てきますが、辰の干合の難しさです。
 結婚すると、配偶者の気がない場合は、日支本元の戊に夫が入ります。
 すると、夫のそばには陰陽和合している妻がいます。自分戊よりも和合性の高い正妻です。

 結婚生活をうまくやるには、自分が癸になるしかありません。
 そうしないと自刑も崩れるし、何よりも夫に自分よりも好ましい愛人が出来ることになります。
 壬が日常的に癸になることはできなくはありませんが、窮屈な自分です。

 「自分の役目や目的においては理を出して冷たい人間性も表出するが、
  目的外のところでは逆に情が表出する。」

 壬辰をよく表している言葉です。加藤さんが演じた治験コーディネーターという役柄も
 まさに、こんな感じで、クールっぽくかっこつけた気負いは役目の理の表出で、
 今回は情的な部分はドラマの中ではほとんどないのですが、
 それを地で感じさせることができるので、適役だなと思えたのです。

 理と情の変化は、日干壬が現実では癸に変身して、戊と和合する姿だと思えます。
 石門星に「変身」という意味はないとは思うのですが、自我の一つであることを考えると
 精神の自分は壬で現実の自分は癸という考えは成り立つでしょう。 

 結婚すると、自分の無意識には、戊癸干合が加わります。
 例えば、仕事に出ていて、夫はどうしているかなと考えると、夫のそばに癸がいるわけです。
 別の女と一緒にいる! って感じるのです。
 それで、休憩中になにげに、メールしたり、電話したりして、様子を伺いたくなります。
 壬辰で仮配偶者の場合、いつもべったり仲良く一緒に居られる人でないと、
 自分が落ち着かなくなって、仕事にも支障が出る可能性を宿命からは感じます。

 この干支は、他に配偶者干があっても、ややっこしくなります。
 もし、日常の自分を癸にすると、夫(丙か丁)は別にいて、自分は別の人(戊)と干合している。
 配偶者の場所(日支本元)が地支で干合しているので、配偶者の浮気も潜在不安になります。
 どちらにとっても不安。壬辰の結婚はどういう設定であれ、不安定極まりないものがあります。





6/22(金)
 

 準備運動で前屈中、僕よりは10年くらい先輩に見える方から声をかけられました。
 「すいぶん柔らかいねー」
 あんまり人から褒められることがないので、一瞬言葉に詰まりました。
 「俺の10年前と同じだ」( ◠‿◠ )  「今はこう」とおっしゃって、手を足元へのばします。
 地上20cmくらいで、ストップ。
 「ああ、僕も10年前はそんな感じでしたよ。
  でも、毎日やってたらだんだんできるようになりました。」
 「そうなんだ」とそれほど関心もなさそうに笑って去って行かれました。

 学校のラジオ体操の時も、言われたことがあったのですが、お世辞かと思ってましたが、
 いつのまにか、ほんとに手が地面につくようになりました。ローマは一日にしてならず。
 といっても、かろうじて手先がつく程度で、一般的には柔らかいとは言われません。
 老人ラジオ体操内限定の誉め言葉です(^^)

 高校時代の同級生が、リズミックカンフー体操という教室を町屋で開いたのが十数年前。
 当時は文京区に住んでいたのですが、男子が少ないからと頼まれて、地下鉄で通いました。
 最初は、立ち上げの数カ月だけと思っていたのですが、女子10数人、男子2,3人で、
 非常に居心地がよく(笑)、それがご縁でこの地に引っ越すことになりました。

 その時は、先生にも驚かれるくらいに体が硬かったです。前屈、地上15cmが限界。
 仲間からは、「ロボットが体操しているみたい」と揶揄され、
 別に、気にもしてなかったのですが・・・
 ラジオ体操を始めてから、徐々に手と地上が接近して、とうとう、地上に届きました。

 体を使った習慣は、効果が目に見えると、止められなくなります。戻ってしまう恐怖。
 でも、すぐに効果が出ないものは、途中で挫折することが多いです。
 例えば、禁煙とか脱甘味とか、体と戦うもので、効果に時間がかかるものは難しいです。

 占いの勉強もそうです。教科書を勉強したからって、すぐに、あれこれ占えるわけでもなく、
 やっていくほどに疑問がでたり、ハズレに直面します。
 結局、持続できるってこと自体が能力なんだろうと思います。
 そこには、何のためにそれをやるのかっていう、動機の問題もあります。
 動機が役割と一致したなら、嫌でもそれは持続するはずです。

 僕の動機は最強だろうと思います。「他にやることがない」
 やりたいことは、お金が必要だったり、若さが必要だったり、今の自分にないことばかり。
 そうしたプロセスでたどり着いた占いですから、動機不要の必然だけの世界でした。
 毎日食事するように、眠るように、占いはもう、生活習慣になってしまいました。
 食べたり寝たりすることは、概ね喜びでも感動でもなく、そんな感じです。

 そんな感じで、加藤さんの続き^^

 

 年齢的に結婚が気になるところですが、陽干(奇数番号)の場合、
 禄存星司禄星が配偶者の気になります。それがゼロ。
 そこ(配偶者)に意識が向かいません。(男性)に向かわないわけではないです。
 特に、子供(乙・調舒星)が身近にあって、最大%になっているので、
 子供願望が結婚の引き金になることはあるでしょう。
 この乙には気が集まるので、子供以前では「表現すること」はとにかく大事です。

 なぜ、火(夫干、前進力)がないのかといえば、一つは、天干の龍高星です。
 自刑(思い通りの人生)を作る大事な能力。水性(玉龍)によけいな圧力を加えません。
 前剋のない人は、だいたい頭を使う人、と思っていいでしょう。負の面は自己流過ぎる。
 微妙な言い方をすると、人を情的に思いやらなくてもいい人です。それは役割ではない。
 やさしさや思いやりは調舒星で十分。原則は相手本位ではなく、自分本位の思い方です。
 もう一つは、結婚よりもやるべきことがある。子供よりも表現を生む、です。
 両方取ることもできますが、何かが減額されることは必至です。

 配偶者干のない人の結婚のタイミングは、結婚願望は大運で観て、タイミングは年運です。
 大運は心が作る運勢ですから、気持がどこへ向かうかを見ます。
 

 夫干、結婚への前進力は、火性(夏)です。幸い、4歳から33歳まで30年夏です。
 この間は、宿命にない前進力が出て、14歳~33歳は午にも未にも「丁」(夫干)があります。
 位相法の制限もなく、普通なら20代で結婚していてもおかしくはないでしょう。
 でも、残念ながら普通ではない「大運天中殺」がせっかくの結婚チャンスを奪っています。

 算命学の大運天中殺占技では、2、3旬の大運天中殺は1、2旬に移動するというのがあります。
 自然の設定を人間がなんで勝手に変えてしまうのだろうと思います。
 だって、実際に空間がないのは、午未の時間帯で、それは14歳~33歳です。
 時間は勝手に移動できません。でも、現象は1旬から2旬に出て、3旬からは勢いのある運勢。
 実際、それで当たっているだろうというのが算命学です。現象を当てる。
 そんなのあたりまえですよね。古代では、14歳から23歳の時代に大きな飛躍は無理です。
 だから、実際に社会で活躍できる年代にそれをずらす。現象的には当たる確率は高い。
 でも、そうした作為をすると、本来の意味(なぜ、そこで大運天中殺が必要なのか)が
 曖昧になって、現象を当てる陰に隠れてしまう危険もあります。
 2、3旬が天中殺なら、それでいいと思うんですよね。時間を動かす必要もないでしょう。
 現象は動かして考えられるので、それはそれですが、干支の意味は2,3旬空間ナシです。
 あ、いかん、半会+車騎星で熱くなってしまった(ーー;) それはいずれの機会に。

 この14歳~33歳までは、分けて考えます。23までは学生時代。
 この時代、空間がない10年は、年齢と東の「害」も加味して、既存の枠を空間にします。
 気持は好きなことをやる。しかし、行動や現実は枠の中に従う。
 あるいは、親や指導者の言う通りに現実を作っていくこともあります。
 むしろそれが大運天中殺の意味かもしれません。

 よい指導者(親)に恵まれると、それを吸収してどんどん伸びる時期です。
 反面、結婚は既存の枠組みがないので、二人で作らなければなりません。
 相手に任せる結婚なら可。前剋なしで、自分で作ることは無理でしょう。
 自刑では相手任せの結婚はよほどのお気に入りでない限りありえません。

 それは24歳~33歳までも同じですが、ここでは、東に対冲刑があって、仕事変化。
 この変化が枠を脱して、自分の好きな道へ向かうチャンスと考えます。
 前節は組織でもやれましたが、この対冲でずっと既存の中にいると、息苦しくなるでしょう。
 そこで、自分の才能を活かせる道へとフレームアウトするのが一つのシナリオです。

 大運天中殺が残り少ないとか、そういうことは関係ありません。
 なぜ、算命が現象をずらすかと言えば、大運天中殺中に脱フレームができれば、
 その後の運勢は、大運天中殺がなくても天が後押しをしてくれるってことです。
 ただ、結婚には向かない10年であることは確かです。

 加藤さんがフジテレビを退社して、フリーアナウンサーに転身したのが、2016年。
 ここでフレームアウトしたと考えれば、いいタイミングです。
 運勢の流れの中で、自分の道を生きているという感じはします。

 

 去年、2017年は干合支合の絶好の結婚年です。
 でもまだ、大運天中殺の範疇で、独立したばかり、

 結婚のための退社じゃない限り、ここは結婚のタイミングではなくなります。
 となると、夏の30年のチャンスを使えなかったことになり、
 この宿命も運勢も、結婚よりも仕事で能力を発揮するためのものと考えたくなります。
 明日もまた続きます(^^)/





 6/21(木)
 

 ぱらぱらと四柱推命の本をめくっていたら、場所と人物の関係が表になっていました。
 これが、算命学とはちょっと違うのです。驚きと戸惑いがありました。
 

 薄くてみ難いですね。すいません。
 赤い字で書いたのが算命学の人物定位置。赤丸はかなり違うところ。

 四柱推命では、年支が両親先祖というルーツの支で、年干は父系、年支が母系。
 算命学では、先祖は月支で、年干が父、年支が母。
 年支が父母になっていますが、年干を父系、年支を母系としているので、
 算命に近い配置と言えなくはないです。でも、父系とは家系のことを言うわけですから、
 占いで使う時には、ニュアンスは変わってきます。

 四柱推命では月干はなくて、月支が兄弟姉妹。それに、父母自分の性格・趣味・・・趣味^^
 算命学では目上の兄弟が年支、友達も年支、目下の兄弟は日支ですが、
 兄弟友人は定位置といっても、形だけのことで、それほど重視はしません。
 月支は「心」や「立場」という意味がありますが、性格というのはどうでしょう。
 日干の自分と日支の配偶者は同じです。ただ、四柱推命の日支には、体質、健康とあります。

 四柱推命は時柱というのがあって、生まれた時間の干支です。これが子供を意味します。
 また、時柱には、部下や仕事能力という意味もあります。算命学では月干が子供の定位置。

 4柱3柱の違いはともかくとして、先祖子供父母といった、大事な人物が
 二つの占いでは違っています。
 日月年の干支は同じになるので、ルーツは同じです。すると、この違いは気になります。
 先日みた、星やエネルギーにも違いはあります。

 こうした違いは科学の世界にもあることですから、驚くことでもないのですが、
 科学の世界は実験や検証によって、甲乙付けながら、より新しい考え方へと進化しています。
 が、占いは、相互不干渉みたいな暗黙があって、宗教の違いのように、それはそれこれはこれ。
 どちらも成り立って行き、怖いのは、長い間、どちらにとっても自分たちが真理であることです。
 そう思わなければ、占いなんてやっていけませんよね。科学の世界では真理は一つです。
 実際には白黒つかないこともあるでしょうが、真理は一つという意識があると思います。

 科学と占いを比べるなと言われちゃいそうですが、
 それは確かに、プロ野球と少年野球以上の違いはあるでしょうが、
 全く違うアプローチでも、真理に近づきたいという思いを持つことは同じ、、、、
 同じ、といえるだけの向き合い方をしたいとは思っています。
 少なくとも、哲学や思想の世界では、高尾算命は肩を並べられる可能性はあると思っています。

 

 いよいよ終わりが近づいてきたブラックペアンを先日見ました。
 それで、この人を忘れていました。加藤綾子さん。アナウンサー出身で、演技は素人?
 でも、この人はいいです。少なくとも、このドラマでの役柄には適しているように思います。
 過剰な自意識と、自分の保ち方がういういしくて、ドラマの中では時々ふっと素が出て、
 その素の素朴っぽさと、自意識の高さのギャップがなんともいえません。女の魅力が倍加します。
 覚えのある男なら、手を伸ばしたくなるような、変化値大の潜んだ硬質の色香を感じます。

 金性や火性ではこうしたギャップは出ないと思って、戊かなと予想したら外れ、壬でした。
 

 29番。答えが分かればなるほどです。やはり本人に近い役が与えられています。
 キャスティングする職業の人は、ほんと人を見る目があるんですね。
 あ、2番もありましたね(^^)/ いい人(笑)

 日支の戊癸干合の車騎星石門星は、日支であっても、仕事に対する意識が高くなります。
 役割意識が強まり、仕事や社会活動に力を注ぐ人になって、前進力、行動力も大。
 専業主婦には納まれない人です。大義を重んじます。
 仕事社会では、左の写真のようにきちんとした姿になります。壬水の頭の回転の速さも加わり、
 天庫星は必要なことはとことん調べて、智恵の水として、役立つ人になります。
 仕事や役割においては、クールに理性的に事を成します。これも役柄とぴったり。

 それと、直下に調舒星があって、自然に感情が出る仕組みを持っているのですが、
 役割を得た石門星が流れ込むと、強いプライドや個人感情は裏に隠れて、
 冷静さと穏やかさを演出できるようになります。
 違う自分が自己表現するという意味もあって、役者としての演技力にもなるし
 本心を隠したポーカーフェイスにもなります。内面は繊細で神経質で、プライドも相当です。

 でも、壬辰の人は、役割を離れて個人的になると、がらりと一変して、愛らしさや
 人情味が顔を出します。このギャップが、加藤さんの魅力でもあります。
 ドラマの中でも、そうした可能性を感じさせる人として、男性と一緒にいる時の映りがいいです。

 その構造が月支にもあって、辰と辰の自刑。丑丑の同と自刑の違いですが、
 形としては同じなのですが、酉酉、午午の自刑は季節の中心(大将)が二つです。
 冬と春の子と卯の大将は旺気刑でにらみ合っていて、代わりに辰と亥が春と冬の大将代理。
 強すぎる支が重なるので自刑となって、そこに意識とぴったり重なり切れない葛藤があります。
 自刑には確かに大将的な強さがあります。譲れない自分。ただ、本人は自然体なので、
 特別な力みはないです。自然体に自分の思いを大事にする。自分に正直と言えばいいですが、
 周囲から見ると、時に身勝手、わがまま、自己中、という評価にもなります。
 ちなみに、算命学の「自刑」定義は、「身内との戦いです」^^
 

 これおもしろいですよね。自刑の説明だけすると最後の1行で終わってしまいます。
 内容的な説明が難しいとも言えますが、もう少しなんか書いて欲しいですよね。
 刑は争いという定義があるので、こうしたシンプルな答えになるのでしょう。

 王朝時代はこれでも良かったわけです。王様が側近を選ぶときに、
 四柱や算命の占い師を呼んで相談します。「この者はどうじゃ」
 「は、恐れ多くも申し上げます。この者は自刑を持っておりまして、
  いずれ、身内間で争いを起こす可能性があります。避けたほうがよろしいかと・・・」
 「そうか、では、この者はやめよう」とまぁ、こんな感じかなと想像します^^

 辰辰の自刑を持っている人を調べると、
 

 それなり以上の人たちですよね。共通しているのは、自分の世界を貫くタイプでしょうか。
 自刑も同もそれは同じでしょう。自分の世界を大切にする。自分に正直ですし、
 気に入ったものは大事にしますが、気持ちから外れたものは耐えられない。
 その耐えられなさをどう処理するかが、その人の人間性を分けるのだと思います。

 自然体でやりたいようにやるので、結果的に、身近な人と争いになることはあるでしょう。
 でも、自刑も同も、自分が気に入れば、人もものも、とても大事にすると思います。
 でもまぁ、どちらかというと、性格はどうなの、と言われる人が多いかもしれません。
 悪意はまったくないんですけどね・・・自然体身勝手。許容できないことが多いかも。
 ただ、そうなるまでは、環境の適応に苦労したり、内的葛藤や迷いは付きものでしょう。





 6/20(水)
 

 温度差が大きくなると体がついていかなくなる感覚はありますね。
 数年前から、自分よりも温度計を信じることにしているので、
 服装の対応はできるのですが、身体の鈍さが治るわけでもなくて、
 猛暑が来ないことを祈るばかりです。

 同じ温度で、僕の熱さと他の人の熱さが違うってことは、理屈では当然なのですが、
 日常生活では、自分基準は誰もがそうなるわけで、その誤差は最大公約数に吸収され
 意識からは外れています。実のところ、みんな違う世界を生きている。

 例えば、ネットのゲーム。大元は一つですが、アクセスした人の数だけゲームが展開し
 自分がゲームオーバーすれば、ゲームの世界は消えます。大元のゲームは残っている。
 だからといって、自分が終わった後もゲームは存在していると言えるのかどうか?

 自分が死ねば世界は終わるのか。いや、世界はちゃんと残っているのか。
 老子のいう、名前さえ付けることが出来ない「根源の道」は、ゲームの大元です。
 人間はプレーヤーなのですが、ゲームオーバーしても根源が消えるわけではありません。
 でも、根源は存在しているともいえない。根源を存在せしめているのはプレーヤーです。
 神様と人間は、実は相互依存関係にあると・・・これは言い過ぎですかね(^^)

 人は何のために生きているのか、という大命題の答えの一つがここにあるように思うのです。
 僕たちは、根源を具現するプレーヤー。姿のない根源のほんの一部を現わしている存在。
 だから、人生は個人的な幸福を求めて生きるべきものではないと思ってきましたが、
 ゲームをやる目的ややり方は人それぞれでいいのかもしれません。
 それもまた、根源に含まれていると考えるべきなのでしょう。

 ただ、何もかもではない。なんでもいいわけでもない。
 こんなの全然暑くないよと、炎天下で遊び惚けていたら、大元の夏はノーという。
 俺(大元)は暑いんだよと思い知らせる。そのお知らせによって、熱中症で倒れる。

 自分の具現にならないことに対しては、根源ははっきりと意思表示するのだと思います。
 その「表示」を見逃さないことですよね。
 そして占いは、宿命に込められた根源の姿を描いて、具現する方法と方向を示すこと、
 それが一番の使命のように思いました。

 

 月干は自分がもっとも身近に感じる気で、ここには役割や目的が込められています。
 そこにある石門星。星の中でもっとも扱い(解釈)が難しいのが石門星です。
 この場合、気は癸→壬となり、自分が人を引き付ける。しかし、現実は「害」。
 両方を合わせると、嫌な相手でも、人を受け入れることが引き付けることになります。
 人から学ぶという意味もあります。子供時代の癸は、兄弟がいれば兄弟です。
 芸能界に行けば、癸には役柄がはいり、どんな役でもこなせる人になるでしょう。

 

 こちらが弟さんの宿命。見本に使いなさいといわんばかりに、同じところに兄弟の気があり、
 しかも、自分は陰干(弟)で月干は陽干(兄)で、ぴったり符合します。
 この場合は、乙→甲と気は流れ、お兄ちゃんの宿命と矛盾しません。自分が兄に寄り添う。
 需要と供給が一致するので、これで仲良し兄弟ができるのかというと、そう簡単ではないです。
 兄が「害」を使うためには、弟は好ましくないところを持っている必要があります。
 やっかいな弟を引き付けることが、ご長男の役割を果たすために必要な訓練になります。

 弟さんからみると、まず、兄が目に付き、その向こうに母がいます。
 年干は父の場所ですから、目立つ母。母とは連唐干支の関係(天も地も自分に自然に向かう)
 ここで連唐干支というと、41→42という連番に目が行きますが、これは連唐干支ではありません。
 天干は五行の陰陽ではなく、相生の五行の連番です。元が偶数なら連番になりますが、
 元が奇数だと13差で地支が一つ前に進む関係です。この場合は、29+13=42 となって、
 壬辰と乙巳が連唐干支です。意味はともかくとして、天も地も自然に自分に流れてきます。
 天にも地にも母がいて父がいるので、家族への意識は強まります。
 弟さんから見ると、この流れを兄が遮っているように感じます。

 自分は草で兄は大きな木ですから、母の水は木に吸い取られてしまう。
 7歳差ですから、幼少時代は、兄と母と三人一緒での居心地が悪くないかもしれませんが
 自我が強くなってくるころには、兄が邪魔(子供の感情として)に思えることもあるでしょう。
 若年のエネルギーは天南星。がまんの利かないまっすぐさがあって、
 気持ちも行動も前に出ます。そして、石門星には主星の龍高星が流れます。
 石門星+龍高星は「動乱期の英雄か平和期の反逆児」と言われるほど、激しさを含む組み合わせ。
 乙巳は日居中殺で、生まれ持って自我の正しさ意識が強いので、自分を曲げません。
 周囲から理解できないような行動もとりますが、そこに龍高星天南星が加わると、
 平和期の反逆児になる可能性もあります。そのための年齢差かもしれませんが、
 成長するにしたがって、強さは兄を上回るでしょう。

 この弟を手のうちに入れるために、母との三角関係も含めて、
 ご長男の葛藤は、徐々に大きくなっていくように思えます。
 そして、それを経たあとに、魅力的な人物になって行くのでしょう。

 もうひとつ、壬子も乙巳も生家とのなじみは良くない干支で、海外へ行けと言われるように、
 生家離れが命題の一つになっています。仲良し家族と宿命の本性、りょう家には、
 子供の成長とともに、何かと葛藤が続くことが予想される宿命事情がみてとれます。





 6/19(火)
 

 最近、エネルギーの重要性に気付いて、あれこれ資料を探しているのですが、
 十二大従星の解釈や説明はどれも似たようなもので、もどかしさがあります。
 もう少し違った視点があるはずなのにと思うのですが、ネットや参考書はどれも同じ。

 図書館で借りられる算命学はごくわずかでろくなものがなく、それで
 思いついて、四柱推命で検索したら、数冊ヒット。これを借りてきました。

 

 右の本は前に一度借りたような気もするのですがまったく覚えていません。
 陰占や位相法など、共通点は多いのですが、星の名前が違うので、わかりにくいです。
 まずは、ここからと思い、ネットで検索。

 
 内容を含めて比較しているのは一つしかなかったので、勝手にお借りしてきたのですが・・・
 区分は、算命学と同じですが、天胡星=病は病気とか(算命は病人)、天馳星が絶?とか、
 表し方はかなり違います。本でも似たり寄ったりですが、吉凶的に論じているものもあり、
 算命とはだいぶ違います。僕の真ん中のエネルギーは「絶」(天馳星)なのですが、
 「断絶」とか「衰退」とか・・・「破産」!おお、当たっている!すごい四柱推命(笑)
 離別、軽率、短気、ここまで並べられると、どうしようって感じですね。おもしろです。
 しかし、知りたかったことはこういうことではなくて・・・本にもありません。

 ついでに、星の違いも見てみました。

 

 最も違うのは、石門星です。財を奪う? 木(石門星)剋土(司禄星)ってことですかね。
 傷官(調舒星)は官(干)を壊す。これも、調舒星(火)剋牽牛星(金)の理屈ですね。
 古典は剋作用を凶としていますが、四柱推命もこれに習っているような印象です。
 本でも、調舒星は日干陰干だと「配偶者を剋す星」となっています。これも火剋金の原理です。
 これも凶作用としています。

 ただ、こういうのは結果的にはあたるんですよね。地に足のつかない現実味の薄い天馳星が
 事業をしたりギャンブルに興じたりすると「破産」とか (^^)/
 調舒星(個人感情)が強く表に出る人が結婚すると、相手は耐えられなくて離婚とか。
 剋作用やエネルギーが悪い面ででると、当たってしまうこともあるのですが、
 それは副作用ですから、それを定義に入れてしまうのは、どうでしょうかね。
 龍高星も、偏屈とか言われてますね^^

 これから、少しずつ、本も読んでみますが、四柱推命は細かくて難しそうです。
 同じ親から出た兄弟とは思えません。占いとは、こういうものなのですよねぇ。
 算命学でよかった(*^ 。^*)

 
 さて、ちょっと気になったりょうさんのご長男。
 子供の場合、まずは、親兄弟ですから、それがどういう位置にあるかです。
 それと位相法の関係。親の影響と干支の関係。親の位置と位相法。

 ご長男の49・壬子は地支の癸を吸い上げて大きくなる水で、天将星に座しています。
 子も壬も北の干支(知性派)ですから、パワフルな天将星にはなりません。冬の大将。
 癸は集まって大きくなる習性があるので、日支の場合は経験値が溜まります。それを吸い上げる。
 1気しかないので、若い時は環境の影響を受けます。
 壬子の難しさは、経験を吸い上げて大きくなることと、水一色であること。
 いつまでも、自分の経験と思考の中にいると、天将星のスケールはでません。
 壬が大きな海にはならずに、大きな水たまりのようになってしまいます。
 そもそも、子(子供・スタート・不安定な地支1気)と天将星は矛盾があります。
 いかに自分の枠(殻・環境)を抜け出せるかが、分岐点です。

 人物では、精神干と日支本元に癸があって、兄弟の影響大。この時に位相法が大事です。
 天干では兄弟が仲良く並んでいるのに、現実の関係は「害」。
 害=仲が悪い、はないです。むしろ、仲良く見えるのが普通です。害には調整作用がないので
 弟を受け入れることで害が成り立ちます。弟の面倒見はよくなりますが、
 弟が強いと、今度は天将星が泣きます。ただ、弟さんは2012年生まれなので7歳差、
 当面は大丈夫でしょう。本元を見ると、弟のいる月支己(牽牛星)に座下癸は激剋されます。
 この己は主星にもなっているので、大事な己です。牽牛星はとりあえず、役割を代入します。
 すると、月支中央の乙(調舒星)が己(牽牛星)を激剋しています。調舒星は個人感情とします。
 個人感情が役割を激剋し、その役割が石門星(仲間兄弟)を激剋する。これが害の中身です。

 たいてい、ここで頭が痛くなるものです。(・・? そこで順番に見て行きます。
 調舒星激剋牽牛星。これ、さきほどの四柱推命にあった、傷官の関係です。
 役割に個人感情が入るのはまずいですよね。私心をなくして、役割に徹するのが牽牛星。
 星だけを見ると、主星牽牛星で、責任感のある役割意識の強い子にみえますが、
 その上に調舒星があるので、これは、個人感情が入って、少々荒っぽい牽牛星になります。
 表面はラフで時に神経質な感じさえします。子供時代は主星の影響が大きいので、
 写真で見た違和感は、調舒星+牽牛星・害・天将星の矛盾かもしれません。

 荒っぽくなるために調舒星+牽牛星があるわけではないです。主観100%の天将星を考えると、
 自分の思いで役割を作り、それが新しい創造につながる、というのが本意です。
 子供時代は自分の感情が役割につながるので、この場合は、弟の面倒を見ることがメインで、
 そこに感情が入ると、言うことを聞かない弟だと葛藤が起こるのですが、
 そこに害が来るので、葛藤の中で弟を受け入れて行く役割を果たします。
 実際は害とかわからないわけですから、本人は苛立ち、気持ちの整理がつかないこともあります。

 この宿命は子供時代から、親兄弟の関係の中で葛藤し、精神が鍛えられる形になりそうです。
 母とは「破」父とは「害」、ぶつかるわけではないですが、複雑な心境を抱えます。
 子供時代の人間関係は、大人になった時に役立つための訓練だと考えたほうがいいでしょう。

 調舒星に表現者を入れて、役割に役者を入れると、言われた通りの役者にはならず
 自分の感情で役を作り、それを役柄の中に受容していく(害)、個性的な役者になります。
 難しい心理表現とかが得意な役者になりそうです。

 あれ、また、だらだらと書きすぎましたね(ーー;)
 あまり長いと嫌われる・・・途中で帰った人もいるんですよね・・・すいません。
 弟さんとの比較はまた明日<m(__)m>





 6/18(月)
 

 きのうのことだったのですが、体操で、いつも飛び上がってのぼっていた石段で
 向う脛を打って、しばらく動けませんでした。

  このあたりです。o(*≧□≦)oイターーーッ!!!

 ネットで似たような写真があったので、お借りしました^^
 「向う脛」と検索すると、画像がだーーーと出てきます。便利な世の中です。
 まだちょっと腫れていますが、痛みよりも、情けなさですね。
 先日も友人の骨折で気を付けようと思ったばかりだったのに・・・

 そういえば、小学校のころの通信簿の通信欄に、忘れ物が多い、とか、あわて者とか、
 そういう言葉をよく書かれていました。
 今回のは、あれこれ考えながら運動をしていたためで、あきらかに集中力不足です。
 ただ、毎日やっていることなので、体が覚えているはずなのに・・・体も記憶力欠如(´ω`。)
 気を付けようと思った固い決意を忘れていたことは確かです。

 

 子供のころからドジだったとすると、問題は宿命にあるのだと思います。
 悪いことはみな、天中殺や宿命のせいにします(^^)v

 心を中心に半会が二つ。辛(金性の陰)が3つありますが、中央と左右とでは質が違います。
 辛は宝石に例えられるので、丑(1月)の誕生石・ガーネットと酉(9月)のサファイアと、
 これを瞬時にまとめて、ガ―ファイアという新しい宝石を作り出す作用。または、
 双方の共通している部分、違っている部分を瞬時に見極める力にもなります。

 こう説明すると、すごい能力のように思えますが、実際は、単なる思い込みであったり、
 勘違いであったり、根拠のない決めつけや確信であることのほうが多いです。
 機能を操作する人の熟達度や成長過程によって、誤差はずいぶん変わってきます。
 そのために、僕は自分を信じるのと同じくらい、現実を参考にします。
 検証が何よりも大切で、現実がそぐわなければ、考え方が間違っているとして試行錯誤、
 今年に入ってからその繰り返しでした。半会だけを頼ると、大きな間違いも犯します。

 それで、その作業のプロセスでは、周囲にある「癸」や「己」が消えるか融合されてしまい、
 「辛」のことしか頭に残りません。あなたに夢中、状態です(*^ 。^*)

 僕の場合、辛は車騎星となって、自分を空にして、そこに使命が入る仕組みです。
 瞬間反応します。それが感情的なことなら、短気直情ですが、思考的なことなら、
 理性(癸)がすぐに復活して、辛→癸→乙(自分)となり、空の自分にガ―ファイアが
 インプットされ、新しい(身勝手な)理論が構築されます。

 半会という機能は、スピードとポイント把握力なので、微細な思考法ではありません。
 きわめてアバウトです。だからこそできることをします。これは運勢でも同じです。
 対冲は反対に微細です。だからできることがあり、ゆえに、できないこともあります。
 部分的なことをいえば、半会人は対冲や刑破害という散法人と相性はいいはずです。
 お互いにないものを補い合える。合法でも、支合はちょっと別格です。

 このアバウトな半会のせいで、細かい思考や記憶が飛ぶんですよね(ノ_-;)ハア…
 半会した時の内容がインプットされると、他が消えることがしばしば起こります。
 もともと、気の数が少ないことも原因でしょう。
 なので、考え事をしていると、二つの半会が機能して、注意力は超散漫になります。
 運動中は考え事をしない、これが鉄則です!
 と、半会で日記を書いている時は思うのですが、こういうのは、すぐに消えちゃいます。
 というのは、都合が良すぎますね。|柱|ヽ(´・_`・。)反省…

 

 これ、りょうさん一家の写真にあった、お子様です。
 りょうさんには男の子が二人いると書かれていました。
 これは、ご長男ですかね。たまたま、こう映ってしまったのか、
 なんか、強さともろさと・・・神経質な感じがして、気になるお顔でした。
 誕生日が出ていたので、明日、ちょっと宿命をみてみます。
 今日はちょっと疲れたので・・・早寝です。
 だんだん寝るのが早くなる気がします。きのうは19:30就寝でした( ◠‿◠ )





 6/17(日)
 

 大運という個別の運勢は、10年区切りなので、算命学では重視されています。
 その時に、最終的な判断は、その干支が宿命にとって守護神か否かで判定します。
 この場合の守護神は、宿命のバランスを保つものが守護神、偏らせるものが忌神です。
 僕も守護神法は一応学んだのですが、ある時から、使わないことにしています。

 高尾算命の公式ホームページの算命学の紹介文です。
 『日本では「占い」で有名になりましたが、もともとの算命学は古代中国の宗教である
  "道教"の中の"神仙思想"が土台となって形成されたものです。
  古代中国において
秘蔵の帝王学であり、政治・軍略の要として活用されてきました。
  陰陽・五行説を基本とした学問であり、
時代の流れ、国家や企業の動き
  リーダー達の性格や生き方、個人の運気や方向性など、幅広く予知・予測が出来るため、
  「占いの王者」とも評されていますが、実際には一般的に言われている「占い」の域を
  大きく超えた"東洋の英知"であり"世界の予知学の王者"なのです。』

 帝王学って、要するに、王様が自分の子供に王の道を教えることですよね。
 ここにもはっきり書かれているように、政治、軍略の要として活用されたわけです。
 算命学は「占いの王者」ではなくて、「王者の占い」です。我々庶民の占いではない。
 高尾先生も、企業のトップを集めて、セミナーを開いていたという話を聞いたこともあります。
 リーダーのための算命学、という色彩があることは否めないでしょう。

 守護神法はそこから生まれていると、僕は思っています。
 つまり、金持ち(豊かさを保有する者たち)が自分を守るための運勢活用術です。
 王様が自国を守り、転ばないようにするための戦術です。
 だから、「バランスを崩さないこと」を一番の守護神とするわけです。

 ひねくれた僕の龍高星は「貧乏人がバランスを保って、自分を守ってどうするの!」
 と思うわけです。守護神法からは下克上や成り上がりは生まれません。
 矢沢永吉は誕生しません。庶民や底辺から上がろうとする者たちには、
 アンバランスが必要でしょう。才能もしかり。守りの発想から既存を壊す才能は生まれない。
 生まれながらにして、すべてを与えられている王様と同じ発想で、庶民は生きられません。

 

 日月律音は、心に反する家庭を持てません。相手選びは、条件よりも、気持ちが先です。
 一緒にいて、しっかりと自分の視野に入ってくる、自分と同じ、または似た感覚が必要です。
 なので、お相手の方は、49か50を持っているだろうと確信していたのですが外れました。
 ひとつ違いでも、共通領域のない夫婦です。干合もない。通常はすれ違うのですが・・・
 この並んだ感じは、なんとも言えずにいいですよね。
 しっかりしたご主人のそばに、ちょこんといるりょうさん。あの写真のイメージです。

 結婚は2003年です。離れた領域で、イメージだけでは15年も連れ添うことはできないでしょう。
 お互いに仕事を持っていて、すれ違いが多くなることは、この場合にはプラスです。
 でも、それ以外にも何か必要です。宿命を見ると、位相法の一致に目が行きます。
 支合ふたつに律音。こうした一致はそうそうないですよね。
 納音や律音などの特殊位相法同士で、うまくやっているケースはよくみます。
 相手の行動パターン、思考の仕方に共通項を見出せるためでしょう。

 ただ、支合と自我の強さを考えると、価値観の一致や家庭に対する考え方など、
 根本の部分は同じであることは条件です。
 りょうさんの律音はこの人ならという一致点を見出したのだと思います。

 通常、離れた領域の場合、干合で重なることが多いのですが、それもありません。
 が、しかし、天干干合よりも、もっと強烈な地支干合がありました。
 
 地支は現実(肉体)ですから、肉体が干合すると解釈されます。
 午と亥は夏と冬なので、何とも言えませんが、寅丑は隣同士の支で連動性もあります。

 算命学にはこうした相性診断はありません。僕はずっと気になっているのですが、
 なにぶん、こればっかりは、自分のささやかすぎる経験から実証できるものではなく、
 鑑定中に、そこまでつっこんだ質問をすることはできません。

 ところが、数年前、塾生の方で、若い女性の相談をたくさん受ける立場にいる人がいて
 その人が、膨大なデータを持っていて、この話で盛り上がったことがありました。
 その時に、「寅丑はまちがいなく男女相性は最高です」と結論がでたのです。

 写真だけですが、りょうさんとご主人をみていると、そんな雰囲気が伝わってきますよね。
 例外的に、位相法の一致と、地支干合によって、領域図の小さな空間を埋めている、
 そう判断したくなります。なので、身体が離れると、いつでも危機はやってきます。
 今のところ、そんな懸念はないようです。





 6/16(土)
 

 重くなって表示されにくいというご意見があったので、前半、後半と分けることにしました。
 もう、六月も後半です・・・害月で開き直ったせいか、逆に落ち着いてきました。
 六月の運勢「害」、今日の運勢「破」と言っていますが、そもそも運勢とは何か?

 運勢とは宿命が生まれてから死ぬまでに歩む時間の道です。
 東洋占星術の特殊性は、時間を干支で表示できることです。
 東洋の時間は、継続的な長さではなくて、デジタルな変化に置き換えられるので
 人間もデジタルで表示され(宿命)、生まれたら、死ぬまでの運勢は自動的にわかります。
 それは、表記的にわかるという意味と、概要なら、内容までわかるようになっています。
 時間(存在)が干支で表記されることによって、極めて解析的に人間を観ることができます。
 それは、即、予言できる、当たる、わかる、ではありませんが、観ることはできます。

 干支で測れる時間(運勢)には、大運、年運、月運、日運があります。
 このうち大運は心が作る運勢で、個々の宿命によって違ってきます。
 残りの年、月、日、は全員に共通の時間です。
 今日は、2018年(戊戌)6月(戊午)17日(庚辰)です。
 これが宿命の3つの干支になります。生まれた瞬間の年月日の時間(干支・気)が、
 存在を確定つける因子です。

 

 西洋では近代になってから「存在と時間」の関係が存在論のテーマになってきましたが、
 古代中国では、紀元前から、そんなことは当たり前だったわけです。

 1年は12カ月ですが、1月は28日~31日とそれぞれです。
 月は年を12等分したものになるので、月運は年運に含まれるという考え方をします。
 しかし、日運は独自の単位制を持っていて、いわば、核のような位置にあります。
 宿命の三支でも、日干支がメインになる理屈です。

 ですから、日運勢はもっと大事にしないといけないのですが、
 単位が小さくなるほど、人が運気を感じる力は鈍くなり、軽く扱いがちです。
 僕自身も、占いでは、今日の運勢を観てください、という依頼は友達レベルで、
 需要として、日運の存在価値が低かったこともあって、軽視していました。
 これも天中殺のひらめきとして、日運勢を重視しようという気持ちになっています(^^)

 

 りょうさん、律音の続きです。
 ずっと言っていることですが、算命学は現象当ての達人です。
 だからといって、それをすべて暗記しても、占い師にはなれません。
 どんな答えにも、理由があるはずで、その理由を陰占から解明することが大事です。

 律音の二面性、その場所との同化、一つのことにとらわれて専門的になる、星が強化される。
 これらの現象的な答えを律音の陰占的な意味から考えてみます。

 ・二面性 例えば、納音なら正反対の季節=二面性は答えとして出てきますが、
  同じものが二つが二面性で考えが変わりやすいとしたら、貫索星は頑固にはなれません。
  でも、算命学は正しいわけですから、二面性に見えたり、気が変わったように見えたりする。
  その現象を陰占から、紐解いていければいいわけです。それはちょっと保留します。

 ・場所との同化 これは、同じ=同化で理屈通りです。

 ・一つのことにとらわれて専門的になる。これも保留します。

 ・星が強化される。 同じ星が二つですから、その星の意味が強まるのは理屈通りです。

 さて、そこで保留した二つのこと、二面性と専門性という矛盾を陰占的に解釈できるかどうか。
 日支(結果・目の前の現実)、月支(心)とします。律音はこれが同じということです。
 心と結果、心と現実が一致しているのが宿命の自然で、一致してないと、不自然。
 不自然は是正したくなるので、日月の律音は自分の心に忠実、かつ誠実でありたい本性です。

 心に近い日常を作ることが大事です。仕事的には思い通りの結果を出したい本性です。
 心にあることがそのまま現実になるべき人ですが、何もかもがそうなることは不可能です。
 すると、そこに優先順位が起こり、選別が生まれ、これだけはというこだわりが表出し、
 それはそのまま、専門性へとつながるでしょう。その意味では視野は狭いです。

 心と現実の一致が自分の自然になるので、ある種の天然性を持っていて、
 周囲とは理解できないされない見えない隔たりは常にあります。
 それがキャラクターになるか、経験や知恵をつけることで調整力を身に着けるか、
 改善の余地はありますが、マイペースな独善性は潜んでいます。

 心の在り方が現実に投影されるので、方向が定まらない時には、気持ちの変化が早いとか
 二面性どころか、気まぐれな多面性と思われることもあるかもしれません。
 好き嫌いの判断基準が心の中にあるために、周囲からは、理解されない部分は出てきます。
 そして、自分と同一視できるものには、執着し、とても大切にします。
 しかし、それがなんらかの理由で、気に入らないとなると、視野から外れて、
 がらりと態度が変わることもあります。これも二面性と言われるところです。

 もう一つ、運勢と宿命が律音すると、新しい自分になるとか、親に反抗的になるとなっています。
 これも、「心と現実の一致」を定義にすれば、解釈可能です。
 親に反抗的はわかりやすいでしょう。
 運勢と自分が一致していると、自分の思い通りの現実を作ろうとします。
 しかし、子供時代は、親は親の思い通りに子供を育てようとすることが多い。
 あるいは、自分の思い通りが、周囲からは身勝手で反抗的な子供に見えるかもしれません。
 子供時代の律音には、調整力が、頑固さくらいしかないので、より反抗心の強さが露出して
 時には親を振り切って我が道を求めるようなことも起こりえます。
 親に反抗的になるというのは見え方であって、本質は、自分の思い通りの現実へのこだわりです。

 大人になってくると、運勢と自分が一致しているのに、現実が不一致であると、
 それを一致させようとする努力ができます。強い思いで自己を実現させようとする。
 そこから先は、能力や経験値の差はでますが、現実との不備(ズレ)を解消して
 結果的に、新しい自分になることができる、というのが運勢律音の意味だろうと思います。
 自分が変われなければ環境を変えます。これもまた、新しい自分になります。
 運勢律音だからといって、自動的に新しい自分になるわけではありません。

 位相法でも天中殺でも、こんなふうに、一つの定義で解釈したいんですよね。
 応用は必然だとしても、個々の定義は一つとなれば、もっとわかりやすい占いになるのですが、
 なかなか、難しいことではあります。
 また、りょうさんから離れてしまいました(ーー;)
 もう一回、続きます。





   


inserted by FC2 system