干支の漢字学

 ここで、提案したいのは、カタカムナの世界です。
 例えば、人類が生まれた時にはすでに、食料になる生物や植物が存在していたと思います。
 10干12支は当然人間以外の世界にもあるわけで、最初にそのことに気づいた人間は、
 木星とか火星とか、ましてや陰陽五行論など及びもつかなかったでしょう。

 カタカムナ君の最初の感動の言葉?「カタカムナヒビキマノスベシ」と同じように、
 この原理に気が付いた初期人類は、自然の摂理そのものをなんらかの文字や絵によって表したのだと思います。
 12支が動物にあてはめられるそれ以前に、どのような言語になっていたのかは、定かではありませんが、
 なんらかの表記は、たどればどこかにあったのでしょう。

 そこで、カタカムナ君がはじめて眼前する現象に直面した時の、
 「カタカムナヒビキマノスベシ」という率直な反応と同じように、
 10干や12支が作られた時の元になる言葉(記号)のようなものがあっただろうと推測します。

 何かがあって、それを表す言葉がなくて、「○×△*・・・」という表現が生まれて、
 後年、それに当てはめるような文字が生まれて、それが「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」だったのでしょう。

 これに関しては、文献的にたどることはできないようです。
 あるとき、文献や壁画でみられるようになった、というもので、それがどこからきたのかは不明です。
 が、理解可能な文字として残されている最初が甲乙丙丁であるなら、
 この文字に本来の意味が含まれていてもおかしくはないなと思ったのです。

 なにゆえ、甲の字が最初の記号として使われ、なぜ、次が乙なのか・・・
 干支の漢字学という学問分野もあって、学者先生がその語源を解説しているのですが
 それによりますと、諸説ある中で、10干というのは序数であるという見解がかなり有力だとありました。
 序数とは物事の順序を示す数字です。それもただの序数ではなくて、循環する序数です。

 10干とは循環序数である。

 そして、これに似た考えは、占星術の世界でもあります。
 植物の種子の成長と結実、それがまた次の種になるという流れを10干にあてはめたものです。
 

                                                                                                                                                                                  
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