それと同じものが、漢字学者の見解にもありました(B)。
Aは違った角度からの解釈ですが、共通した部分もあります。
なお、干支番号でいうと、甲が下一桁1、以下順番に、癸が下一桁0です。
自分の日番号の下一桁と、文字の意味とを見てください。
甲
A:開放(植物の種子の皮が折烈すること)なり。
B:植物の成長段階を十段に分けた最初の、固い殻に封じ込められた状態。
乙
A:屈折してつかえながら伸びた彫刻刀の彫目を表す象形文字。
B:植物の幼芽がまだ自由に伸びることができない屈曲するさま。
丙
A:魚の尾の固くピンと両側に張った形。象形文字。
B:ピンと左右に向けて伸びた芽。
丁
A:釘の頭の象形文字。
B:新芽の形が長く伸びてほぼ整うさま(壮の字からなる)
戊
A:相手の抵抗を冒して切る武器。象形文字。
B:発芽し終わった若芽が何物をも押し分け生長するさま。
己
A:まがったものが頭をもたげて、伸びたさま。
B:植物の新芽の成長がいよいよ盛んで先端がしっかりと伸びた形。
庚
A:Y字型をして立つ、強い心棒の形。象形文字。
B:発芽した食物の枝葉などに、硬い筋のある形が表れるさま。
辛
A:肉や骨を細切れに切る刃物。象形文字。
B:新しい実を付け始める。
壬
A:織機の経糸を巻きつける腹のふくれた軸の形。象形文字。
B:植物の果実や穀粒が徐々に内部に満ちて成熟を始めるさま。
癸
A:四方に刃の突き出た、武器の象形文字。
B:一巡する。循環する。種子としての影響分を蓄え、甲へと継承する。
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