本編 「2-十二大従星」はA4で13ページ。

                        算命学講座-2

★十二大従星
これまで見てきた星は、日干と他の干との関係によって生じるものだった。この十二大従星は日干と地支との関係によって生じる星である。これが現実を動かすパワーになる。
十二大従星には、ふたつの側面があって、ひとつはエネルギーの強さ、もう一つはエネルギーの質。

・エネルギーの強さ
12支とは時間のこと。人間が感知できる時間としては季節を意味する。
エネルギーの強さとは、日干の五行と4つの季節感で決まる。
算命学には旺相休囚死という考え方があって、日干が最も勢いのある季節を「旺」として、最も勢いのない季節を「死」と位置付けている。
そうした分類を暗記するよりは、もっとシンプルにエネルギーを自然の法則に応じた五行の盛衰と考えることが大切。
例えば、木性は草花に例えられる。樹木が勢いよく伸び花開くのは春の季節。逆に切り取られて枯れ落ちるのが秋の季節。
木性(甲乙)は春(寅卯辰)が旺地で秋(申酉戌)が死地。
火性(丙丁)は夏(巳午未)が旺地で冬(亥子丑)が死地。
土性(戊己)は火性に準ずる(同じ)。
金性(庚辛)は秋(申酉戌)が旺地で春(寅卯辰)が死地。
水性(壬癸)は冬(亥子丑)が旺地で夏(巳午未)が死地。
その他の季節はその中間と考える。

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・エネルギー数は9。
・自意識が高まる。未熟な自負心(プライド)を持つようになり、役割意識が強まる。
・純粋で素直な性格。正直で人を疑うことを知らない。周囲の影響を受けやすい。
・実直、まじめな人間性。何事も完全に成そうとする。探求心旺盛で、まじめな努力家。
・貴人的要素。まっすぐな精神は裏技や嘘を嫌う。美意識が強く世俗的なものを軽んじる。

C天恍星・・・少年少女期。子供と大人の谷間で揺れ動く。道を探す。

現状からの脱皮脱却のエネルギー。これまでの自分から新しい自分へと飛翔する意欲を持つ。「夢」「ロマン」「冒険」のエネルギーが既に含まれていて、それが発動する。必ずしも目的や夢に到達できる保証はないが、現状を抜け出すこと、そのことに意味がある。

・エネルギー数は7。
・模索するエネルギー。何かを求めて、常にここではないどこかを目指す本性がある。
・既存への反発がある。定型や押しつけを嫌い、わが道を求める。親を離れる本性。
・夢を求める。社会と自分の接点を模索する。冒険心があり平凡な安定を嫌う。
・肉体の成長が著しい。心身ともに大人びて、早熟か生真面目か両極端に分かれる。

D天南星・・・青春を生きる青年期。強い自我心に支えられ社会に飛び出して行く。

自分と環境との間の接点がうまく見いだせずに、世の中すべてに対して怒りのエネルギーが強まる。自分の内的世界への固執が生まれ(自己愛)、その発露が怒りとして現れる。環境に融和できない自分を守る姿が、外への批判や攻撃となる。思いと行為にはズレがある。

・エネルギー数は10。
・怖いもの知らず。周囲の状況を感知せず、自分の思いを実現することに注力する。
・一つの目的に向かって、直線的に全精力を傾ける。自分なりの道を開いて行く。
・既存を求めない独創的な思考力を持つ。批判力が強く、自分なりの正論を吐く。
・若さはあるが、強いわけではない。後退を知らず前進、挫折を繰り返しながら強くなる。

E天禄星・・・社会に出て鍛えられた大人の世界。経験を土台に安定を守る。

安全安定を第一義として、人生速度はゆっくりとなり、用心深く慎重に行動する。現実(家庭、仕事、私的生活)へと傾斜し精神は従となる。中庸の精神を持ち、地に足を付けたバランスの良い思考をする。中庸を欠いた行動をとると人生全体のバランスも崩れる。

・エネルギー数は11。



                             
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