本編 「5-宿命天中殺」はA4で15ページ

                        算命学講座-5

★宿命天中殺個々の特徴
天中殺は6グループに分類されていて、それぞれ異なった特性を持っている。
宿命中殺として表れる現象についても、各グループによって意味合いはかなり違ってくる。
戌亥生年天中殺と子丑生年天中殺では親との関係も自ずから違いが生じてくる。
ここでは、各天中殺ごとの宿命中殺の特性を書いていくが、通常、天中殺の天の字は省略して、生年中殺というような呼称になっているので、名称はそれに従う。

基本的な考え方として、各天中殺が持っている6方向の欠落が、生年中殺を受けることによって、反転するというのがある。
申酉天中殺グループ・・・二代目的要素・親の恩恵を受ける。
寅卯天中殺グループ・・・三代目的要素・親の恩恵を受ける。
午未天中殺グループ・・・末代的要素・・親の恩恵を受ける。
子丑天中殺グループ・・・初代運を持つ・親の恩恵を受けられない。
戌亥天中殺グループ・・・家系を外れる・親の恩恵を受けられない。
辰巳天中殺グループ・・・家系を外れる・親の恩恵を受けられない。

これが生年中殺を受けると、
申酉天中殺グループ・・・二代目的要素が反転・親の恩恵を受けられない。
寅卯天中殺グループ・・・三代目的要素が反転・親の恩恵を受けられない。
午未天中殺グループ・・・末代的要素が反転・・親の恩恵を受けられない。


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これは、歌舞伎という特殊な世界だから、という見解もあるだろう。しかし、午未生月中殺の人を調べれば、千差万別、いろいろなタイプがあって、一つの定義で収められるわけではないことは明白だ。
ただ、生月中殺は家系の中殺であり、午未に限らず、先祖の恩徳(行き過ぎも含めて)を社会に還元するという本性は持っている。私心私欲で仕事ができないことは月殺の特徴になると思う。何も家系を終わらせるというこだわりを定義することもない。特殊な世界を別にすれば、家系という流れを意識している現代人は少数派になっている。



*本田圭佑・・・サッカーの第一人者。世界で活躍している。本田さんは子供のころに両親が離婚して、父親に引き取られている。そして、父系の祖父母に厳しく育てられたという。この宿命には父系の祖父母(金性)はない。このころのことを本田さんは「父親が仕事で忙しかったこともあって、実質的には祖父母に育てられてたんですよ。当時は受け入れられなかったですね。それぐらい厳しくて。正直、俺のことがどんだけ嫌いやねんって思ってましたから。そう思わされるくらい、厳しく教育されてましたね。でもそれが愛情だっていうのは、大人になってから分かるもんなんですね。初めて気づいたのは、高校に進学して、家を出て一人暮らしを始めてからですから。」と語っている。宿命に気のない人物に育てられて、通常ならそれはスルーされる、影響を受けない。しかし月殺はそれを受け入れざるを得ないので、本田さんの底辺には祖父母に厳しく教え込まれたものが残っているのだと思う。それが必要だということ。それがあるがゆえに、早い自立心が芽生え、ストイックにサッカーを極め、一流になった、そう考える方が中殺の意味を活かせる。
家系という意味では、両親が離婚して家系を崩してくれたと考えれば、苦労しても、生月中殺の因縁は解脱できて自由な生き方が可能になったと解釈できる。

*桑名正博・・・桑名さんは、1830年創業の廻船問屋「桑文」(現・桑名興業)の7代目の跡取りとして生まれている。本田さんとはまったく違った環境を受け入れていく。家庭には女中が2名おり、両親と妹の4人家族だが700坪の邸宅で育った。 中学までは順調に育っていった



                             
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